3.《ネタバレ》 いちおう実話ベースということらしいのですが、お話に高度にリアリティが保たれているとかそーいう感じでもなく、ごくごく普通のアメリカン・ホラーという風ですね。しかし、実話ベースの弊害的側面とゆーか、今作のメインの怪奇現象はその分類としてはポルターガイスト系(+幻覚)というホラーとしては若干地味めな方のヤツで、序盤から怪異のシーンは割と豊富にチョコチョコ入り続けるのですが、正直あまり怖い・恐ろしい、という感じでもねーのですよね(とりあえず、スラッシャーとかで容易に発生する「命が危険」という意味でのシリアスなシーンなどは殆ど無かったりで)。
序盤30分くらいが完全にそーいう感じのジミ~な展開であんま面白くなくて、中盤は徐々に謎が解き明かされてゆくので序盤よりはマシですが凄みはやはり欠いていて…ただ、終盤はそれでもまあまあでした。今作の一番のウリは登場する亡霊の見た目の禍々しさだと思うのですが(耳無し芳一状態の死霊どもは日本人にとっては見た目ポピュラーですが、やっぱ中々に気味悪いし)、そーいう死体が屋敷の真ん中にワンサカ隠されていた、とゆーのは中々どーして怖気が走ります。何故かアッサリとグッド・エンドに倒れてしまう結末も、これもなんかアメリカンだなあという感じですが、こーいうの悪くないね!という人も比較的多いのではないでしょーか(個人的にも、アリか無しかで言えばギリ、アリの方かなあと)。