1.《ネタバレ》 3D字幕版を鑑賞。
子ども達は可愛く、ミニオンというキャラクターも非常にユニークに描かれている。
主人公のグルーとライバルのベクターも個性的に描けており、ファミリー層や女性には受けが良さそうな作品に仕上がっている。
ただ、自分はキャラがユニークで可愛いだけでは物足りず、映画としては満足することはできなかった。
ミニオンが色々と遊んでいるシーンは微笑ましいが、さすがにそれだけで喜べる年齢でもない。
アイテムの争奪戦や特殊な兵器などが登場するが、ワクワクするような感覚になれない点は残念。
周囲と壁を作っている孤独のグルーと自分自身を重ね合わせることができるにも関わらず、この映画を見ても“何か”を感じ取ることはできなかった。
一応感動させるようなストーリーになっているが、ありがちな展開が繰り広げられており、グルーと子ども達の関係もそれほど煮詰まっているような感じはせず、感動するほどでもない。
子ども達との関係だけではなくて、月泥棒(それに至る経緯を含めて)やライバルとのバトル、母親との関係など、全体的にやや浅い仕上りとなっている。
そのバランスの良い浅さがアメリカでは受けたのかもしれないが、自分には普通の3Dアニメとしか感じなかった。
目玉ともいえるジェットコースターのシーンはさすがに体験したことのないような素晴らしい疾走感を堪能できるが、それだけでは評価はしにくい。
字幕版絶対信者ではなくて、吹替え版でも別に問題なかったが、自分が鑑賞した回がたまたま字幕版だった。
鶴瓶師匠の方のデキは分からないが、スティーヴ・カレルのノリがかなり良かったので、字幕版の方が正解かもしれない。
3Dでの字幕に関しては、特に問題はなかった。