1.《ネタバレ》 制作者が伝えようとしているメッセージは一応わかる。
人間というのは、ものに溢れいろんなものが満たされる世の中で、
本当に大切なものをついつい忘れがちになる。
一つ一つの小さな出来事、日々の出会いにふれ合い、
どれも素晴らしいものなんだ。失って初めて気付くその大切さ。
それを気付かせるために「SOS」というシチュエーションを
設定したんだろう。
劇中、幾度となく見せられる世界中の人々や風景の映像と台詞で
それらのメッセージが詩的に伝えられるのだが、
話の主軸である二人の恋愛そのものはどうにも感情移入しづらい。
ドラマを楽しむというよりは、観念から思いを巡らせるタイプの映画。