1.《ネタバレ》 戦場描写はよく作られているなと思いました。けれど寒いからって敵軍の服を飄々と着て、味方に撃たれても仕方ないような行動をとるシーンが出て来た時にかなり冷めてしまいました。それでも見続けられるクオリティはありましたが「あ、この人今から撃たれるな」というのがありありと分かるシーンの連続でもありました。逆に言えば撃たれる直前の「あー撃たれるよー!」というハラハラを味わう作品なのかも。予告編がとても気になったのでレンタルしたんですが、予想と違ってあまり内容のない作品だったなと思います。霧の中、両軍が歌い始めた時はピークに冷めてしまいました。実際にあんなことされたら、自分なら「これは心理作戦だ!」としか思わないし、少なくともあの場で郷愁には浸れないな。箱に爆弾細工はしないで敵同士のコミュニケーションが起こり、けれど冷淡に撃ち殺し合う不条理を戦争の狂気と悲しみと言ってしまえばアリなのかもしれないけど、どうも「ホントかよ」と思ってしまう。僕は可愛い女の子であることを免罪符のように思って冷淡なことをする女が大嫌いです。あの女を殺したのは正解と思いますが「こんな女の子を殺すのなんて見てらんない」みたいな目を背けて殺す描写は甘々で物足りませんでした。あの女はもっと惨たらしい死に方をして欲しかった。…なんてことを思わせてしまうこの映画はあまり好きじゃないです。