1.《ネタバレ》 偶然テレビ放送されていて鑑賞した思い出。
元になったTVシリーズと歴代プリキュアに思い入れがないと評価が決め辛いのは確かだが、
そんなストーリーの整合性なんてどうでも良いくらい、"お祭り映画"として開き直っているのが良い。
本音を言えば、横浜の街の中を敵とチェイスするシーンをもっと見たかった。
ゲストキャラの一般人の少女である坂上あゆみが一時的にキュアエコーになって、
戦いではなく対話で和解するあたりがキモだろう。
「女の子も戦いたい」という歴代のコンセプトのアンチテーゼかもしれないが、近年はバトルしないプリキュアも出てきたし、
パートナー妖精と変身アイテムの力を借りずに、ただ純粋な想いの力だけで変身しているあたり、
「女の子は誰でもプリキュアになれる」という映画のテーマを見事体現している。
(とは言え、去年から男の子もペットもレギュラーのプリキュアに変身できてしまい、時代の流れに苦笑い)。
過保護、引きこもり、といった問題を暗に含みながら、現実を一生懸命に生きることの大切さを
押し付けがましくなく描く、ファミリー映画としては及第点ではないだろうか。
余談1
劇場で中学生までの入場者にプレゼントされるミラクルライトでプリキュアを応援しようというメタ的な演出がある。
メインターゲットの女児が飽きないように考案され、シリーズ恒例になっているらしいが、
何もしなかったらバッドエンドになるんじゃないかと思った。
ある意味、応援上映の先駆け。
余談2
ちなみに20年もやっていると歴代プリキュアの年齢問題が大きく引っ掛かるが、
放送当時の時間軸から召喚されたり、社会人が全盛期の中学生の姿に一旦戻って変身するらしいです。