1.《ネタバレ》 手描きとCGとの境目が判らないくらいのアニメアニメしたCGが良かったです。露出度高いコス着たヒロインがメインの萌えアニメだけどね。
でも、映画としては微妙。物語が転がらなさ過ぎなんですよね。映画全体の7割が「物語」ではなくて「説明」。世界の設定とかキャラ設定とか状況をひたすらキャラに説明させるための会話で埋め尽くされた映画。会話シーンタップリ、物語自体は敵?の正体含めてとても単純。登場人物少な目、水増し感ハンパないです。
クライマックスの戦闘シーンでやっとこさ話が転がってゆく感じがしますが、そこまでの体感時間の長いこと。アニメなら当然絵で世界を語って頂きたいところですが、映像は殆どヒロインのおっぱいやお尻やメカにしか興味がないような感じで。
もっと登場人物を増やして広がりを見せないと、その人類全体レベルの大規模な設定に対して実感できる世界が狭過ぎな感じがしてしまいます。何しろ2人と1台以外はその他大勢でしかありませんでしたからねぇ。
あとヒロイン、幼いのは外観だけのハズですが、実際の行動やメンタリティもかなり幼く思えて、とても優秀なエージェントには思えませんでした。結局はリアリズムよりも萌え優先なんだなぁ、って。
『インターステラー』と結構ネタカブリしてますが、それはつまりどちらの映画もSF設定に新鮮さは無いですよ、って事で。
国産アニメの絵柄を見事に表現したCGと共に、原作無しのオリジナルアニメ映画として出てきた、ってところは評価できる部分なので、あとは設定や脚本に目指すべき高みを見据えて頑張って頂きたいところです。