1.《ネタバレ》 ホロコーストはあったか、なかったか…ではなく“ホロコースト否定論者”と中傷されたから訴えてやる!という内容の裁判。判決はおおむね支持できるし、あんなひどい差別主義者が盛大に自爆したわけだから、本来カタルシスが得られるはずなのに、なぜかそこまでじゃない。法廷劇としては一方的すぎたのが原因だろうか(実話ベースだから仕方ないのだけど)。自分の弁護は自分で行うアーヴィングに対し、攻め立てるのは経験豊富なプロ集団。ま、勝負は見えてる。アーヴィングを演じたのは「ラスト・サムライ」の頃からすると随分おじいちゃんになったティモシー・スポール。彼のどこか憎めない感じがこの役にはいまいち嵌まらなかった面も無きにしも非ずか。