3.《ネタバレ》 なんかね、松坂桃李君のキャラが芯が強そうで弱っちくてストレスが溜る。
省庁務めの公務員が、政権の安定の為の不正や情報操作への加担を、公然とやらされている日常。
その任務の職員の部屋があんなに暗い部屋とか、どうなの? 毎日、不正な情報操作が仕事ってねえ。
普段から疑念にかられていた松坂君、かつての上司が不正の隠蔽を押し付けられて自殺した事で悩むのだが、
自身の妻が出産の時期に、上に逆らう勇気もなくブレまくる過程。
一人の女性新聞記者と出会い、さらに傾いていく忠誠心。(実際は主人公は記者の方)
面白くなる予感とは裏腹に、官僚の松坂君は保身も捨てきれない。これにはガッカリ。
不正と戦い玉砕し自殺した(自殺にみせかけて殺された)新聞記者を親に持つ主人公に対し、
「あなたのお父さんだったら、どうしたと思いますか」なんてセリフ吐いておいて、自分の家族の事を
考えた途端に弱気になってしまうとか、ホントにブレまくり。
政権にたてつく記事を書いて、証拠が出ず犯罪の証明に至らなかったら、新聞社の被る損害に怯えてしまい
編集部も躊躇。そりゃまあそうなんだけど、映画なんだからそこで止まっていたんじゃツマラナイんです。
ラストまでどーもカタルシスに欠ける流れで、ハッキリしないエンディング。 スゴイストレス。
一番腹が立つのは、携帯の画面やパソコンの画面で書き込みを見ているシーン。小さすぎて文言が見えない!
セリフの字幕の文字の半分しかないから、巻き戻して画面覗き込まないと読めない。
ポケットから出した携帯着信の画面も傾いて遠くから見せられても、誰からだったのかワカラン!
誰か撮影と編集段階で、これはアカンと気付かなかったのかよ? それが一番ストレスだった。
本来なら面白い映画が作れる素材なのに、いろいろぶち壊している。 そんな映画でした。
追伸・・ よく考えたら細菌兵器の話は突拍子無さ過ぎて引きました。題材にも難があるかな。