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新聞記者

[シンブンキシャ]
2019年上映時間:113分
平均点:6.08 / 10(Review 37人) (点数分布表示)
公開開始日(2019-06-28)
ドラマサスペンス政治もの小説の映画化
新規登録(2019-07-02)【どっぐす】さん
タイトル情報更新(2024-08-14)【イニシャルK】さん
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監督藤井道人
キャストシム・ウンギョン(女優)吉岡エリカ
松坂桃李(男優)杉原拓海
本田翼(女優)杉原奈津美
岡山天音(男優)倉持大輔
郭智博(男優)関戸保
高橋努(男優)都築亮一
西田尚美(女優)神崎伸子
高橋和也(男優)神崎俊尚
北村有起哉(男優)陣野和正
田中哲司(男優)多田智也
原作河村光庸(原案)
脚本藤井道人
音楽岩代太郎
製作河村光庸
イオンエンターテイメント(「新聞記者」製作委員会)
KADOKAWA(「新聞記者」製作委員会)
朝日新聞社(「新聞記者」製作委員会)
企画河村光庸
プロデューサー河村光庸(エグゼクティブプロデューサー)
配給イオンエンターテイメント
衣装宮本まさ江
あらすじ
東都新聞の記者・吉岡は、歯に衣着せぬ記者会見での質問や恐れることなく政権と対峙する姿勢から、社内でも浮いた存在となっていた。ある日、そんな彼女の所属する社会部に、大学新設計画に絡む匿名の極秘情報がFAXで届く。彼女は上司からの指示で裏付け調査を始めるが、その矢先に関係者と目される内閣府の職員が自殺してしまう。調査に行き詰った吉岡だったが、自殺した職員の元部下であった政府関係者の杉原との出会いによって新たな展開が…。現役新聞記者による同名ベストセラー小説を原案に描かれる社会派サスペンス作品。
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8.《ネタバレ》 ネットフリックスでの配信期限ギリギリでの鑑賞です。

既に皆さん大いに語り尽くしてくださっているので新たにレビューする内容は殆どないところですが、セミドキュメント的な社会派作品として仕上げるには「生化学兵器開発のための大学新設」という、いくら何でも不合理だし有り得ないだろうというネタは受け入れ難いものがありました。敢えてフィクション感を強調したいがための脚本なのかなと思えてしまいます。

全体的な緊迫感・緊張感、じわじわと迫る重苦しさ、そんな中でふっと息を抜ける杉原の子の誕生シーン。出演者の演技力とも相まってエンターテインメント作品として十分見応えがあると同時に、社会派作品として政治やマスコミの在り方に一石投じようとする姿勢も十分感じ取れるのですが、メインのネタが「我が国における極秘の生化学兵器開発計画」となると、ノンフィクション感が消えてなくなりフィクションとしても荒唐無稽過ぎの感が否めません。

これからTVシリーズの方も観てみようとは思いますが、決して面白くないとは言いませんがモヤモヤ感の残る(特にラストシーン。印象的ではありますが「どっちかハッキリして!」と言いたくなります)残念な作品でした。
タコ太(ぺいぺい)さん [インターネット(邦画)] 5点(2023-07-21 11:36:35)
7.《ネタバレ》 序盤は実際に起きた事件をモチーフにしててリアリティがある。
でも、生物兵器の研究開発という展開になって嘘くさくなった。
もしかしたらあり得るかも知れないというさじ加減が大切だと思うよ。
政府側に善人が居る設定は斬新だけど、それも嘘くさい。
ラストのオチも弱腰で残念でした。
現実世界の結末の方が衝撃的で、フィクションの限界を感じた。
もとやさん [インターネット(邦画)] 5点(2023-04-12 15:34:54)(良:1票)
6.なんといいますか、評価のしにくい映画でした。
フィクションとするなら100パーセントフィクションにしてエンターテイメント性をもっと出せばいいのに、
実際の事件を何気に所々絡ませながら実話もの的な真面目さ硬さ満載で一息つけるとこもなくて、ラストに「ごめん」と言われてしまいました。
ところで松坂桃李てほんとにいろんなジャンルの映画に出てるのね。
envyさん [インターネット(邦画)] 5点(2022-04-06 16:54:46)
5.中小メディア所属の記者が原作だが、やや妄想が入り込んでいる印象で社会派作品としては中途半端。かと言ってエンタメとして楽しめる内容でもない。昨今は「文春国会」と形容されるように、スクープは週刊誌記事の時代である。また自由度ではネットメディアにも負けている。という意味では将来性のない新聞記者の悲哀が感じられる作品ではある。当人達には自虐的感覚はないだろうが。
東京50km圏道路地図さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-03-20 21:41:25)(良:1票)
4.《ネタバレ》 とてもシリアスに作られた立派な作品だが、真面目すぎて緩みが全くなく見てて息苦しくなるというか、なんか嫌になってくる。
もう少し緩急を入れてくれれば、もっと見やすくなると思うが、暗いこの作品を二度見たいとは思えない。
rosebudさん [映画館(邦画)] 5点(2020-12-03 18:28:15)
3.《ネタバレ》 なんかね、松坂桃李君のキャラが芯が強そうで弱っちくてストレスが溜る。
省庁務めの公務員が、政権の安定の為の不正や情報操作への加担を、公然とやらされている日常。
その任務の職員の部屋があんなに暗い部屋とか、どうなの? 毎日、不正な情報操作が仕事ってねえ。
普段から疑念にかられていた松坂君、かつての上司が不正の隠蔽を押し付けられて自殺した事で悩むのだが、
自身の妻が出産の時期に、上に逆らう勇気もなくブレまくる過程。
一人の女性新聞記者と出会い、さらに傾いていく忠誠心。(実際は主人公は記者の方)
面白くなる予感とは裏腹に、官僚の松坂君は保身も捨てきれない。これにはガッカリ。
不正と戦い玉砕し自殺した(自殺にみせかけて殺された)新聞記者を親に持つ主人公に対し、
「あなたのお父さんだったら、どうしたと思いますか」なんてセリフ吐いておいて、自分の家族の事を
考えた途端に弱気になってしまうとか、ホントにブレまくり。
政権にたてつく記事を書いて、証拠が出ず犯罪の証明に至らなかったら、新聞社の被る損害に怯えてしまい
編集部も躊躇。そりゃまあそうなんだけど、映画なんだからそこで止まっていたんじゃツマラナイんです。
ラストまでどーもカタルシスに欠ける流れで、ハッキリしないエンディング。 スゴイストレス。

一番腹が立つのは、携帯の画面やパソコンの画面で書き込みを見ているシーン。小さすぎて文言が見えない!
セリフの字幕の文字の半分しかないから、巻き戻して画面覗き込まないと読めない。
ポケットから出した携帯着信の画面も傾いて遠くから見せられても、誰からだったのかワカラン!
誰か撮影と編集段階で、これはアカンと気付かなかったのかよ? それが一番ストレスだった。
本来なら面白い映画が作れる素材なのに、いろいろぶち壊している。 そんな映画でした。

追伸・・ よく考えたら細菌兵器の話は突拍子無さ過ぎて引きました。題材にも難があるかな。
グルコサミンSさん [DVD(邦画)] 5点(2020-05-17 11:50:45)
2.《ネタバレ》 志は買う。国内大手メディアの萎縮が指摘されるなかで、現実世界の政治問題に果敢に突っ込む思い切りの良さは、映画というメディアの可能性をあらためて見せてくれたと思う。ただ、そうだったとしても同時に感じてしまうのは、その映画としての手法や脚本の残念さだ。使い古された手持ちカメラ風映像、現実に起きた事件をなぞりすぎていてヒネりがない脚本、松坂桃李夫婦の描き方に見えるあまりに古くさい男女像、陰謀論スレスレの内調の描写など、たとえば日刊ゲン○イやネットニュースのリ○ラあたりに感じる「リベラル親父」感そのままの描写は、ちょっと痛い。そのくせ「真相」部分では突然「政府が生物兵器開発のために大学を新設」という荒唐無稽な陰謀論が姿を現し、それまでの(オヤジメディアが生きる)リアリティ路線の壁を突然ぶちやぶってしまう。あの事件は(最近の桜の件同様)、あまりにもセコい動機のために(公文書の扱いなど)国家制度のしくみ自体を腐らせたことが問題だと思うのだけれど、この映画では必要以上の「巨悪」に仕立て上げてしまう。この「真相」をリアリティの延長線におけると制作側が考えていたとしたらそれも痛いし、そうではないのであればなぜ最後だけファンタジーにして物語のバランスを自ら崩してしまったのか、よくわからない(そして、この点は原案となっている記者さんにとっても大きなマイナスのような・・・)。結局見終わった後に感じたのは、「リベラル親父メディア」をもとにした(出来がよくないタイプの)池井戸潤ドラマ、という残念な感覚だった。
ころりさんさん [CS・衛星(邦画)] 5点(2020-03-11 07:02:30)
1.《ネタバレ》 映像の撮り方、カット割り、スピーディで切れのあるカメラ回しはなかなかの完成度だが、いかんせん脚本が弱い。リアリズムが皆無で、人物造形や展開する人間ドラマも非常に薄っぺらく、ついに作品に共感することができなかった。ときの政権が密接に関与する新設大学で、生物兵器研究が行われようとしている…。映画の核となるこのストーリー展開は、いかにも陰謀論的かつ妄想的で、リアリティが欠如しており、ついていくことができない。映画がモチーフにしている現実の某大学問題で、生物兵器研究を裏付ける証拠も証言も現状はないため、なおさら映画内での展開の突飛さに違和感を覚える。あと主人公の取材過程の描写も雑。専門家や関係者へ聞き取りをしたり、文献を調べたりする過程が少な過ぎて、この主人公はまともに裏付けを取ろうとしないのかと不安さえ覚えた。ちなみに英単語を書き込んだ付箋に注目するシーンがあるが、ただの英単語を書き込んだだけのメモになんの意味があるのやら(笑)。あれで取材していますという風景を描きたかったのなら笑止千万だ。悪役となる内調・政府の描き方も、非常に一方的な描き方で、私の好みではなかった。最も違和感を覚えたのは、内調のあまりに暗過ぎるオフィス風景(笑)。あんな照明の暗さで仕事に集中できるのか甚だ疑問。そのような描写にもリアルを感じられず、またそれによって政府や権力側を都合の良く脚色しているなと感じた次第。不偏不党たるべきジャーナリズムをテーマとするこの映画が、こうした偏りを盛り込むというのはいかがなものか。

現実世界の事象をモチーフにし、ときの政府や権力を批判して風刺してやる!という意気込みが強く伺える本作。だが、その意気込みが強過ぎて、政府や権力は過度に悪役化されているし、現実から乖離した妄想的展開も目立つ。若干(…というかかなり)新聞記者たちも美化して描かれている。すべてが中途半端に脚色され、都合の良い物語に堕している。これで高評価を与えることは私にはできない。

追記:鑑賞後にもやもやが残ったため、原案本も読んでみた。他の方も指摘されているが、原案本には当然ながら生物兵器研究の記載はなく、やはり映画は想像が飛躍し過ぎだ。原案本と映画で共通しているのは、事象への裏取り作業が不十分である点だ。政府の陰謀や圧力はどこまで存在するのか、ある人物の醜聞の真偽はどこまでが事実でどこまでが虚飾なのか、事実を客観的かつ中立的に検証し、分析する行為が映画にも原案本にも不足している。本作のモデルになった記者も、事実の検討が不十分なままで、犯罪被害者”とされる”女性や、醜聞をでっち上げられた”とされる”元官僚に肩入れしている節がある。自分はこう思う、こうあってほしいという願望や思い入れ、思い込みに対して真摯で客観的な検討もせず、陰謀や圧力があったと騒ぎ散らし、権力や政権を一方的に非難するというのは、正しいジャーナリズムなのだろうか。結局のところ、本作は実際の事案をベースにした真面目な映画を装ってはいるが、肝心の部分では根拠や裏付けが曖昧な情報や主張を訴える不誠実な映画になってしまっている。

既存メディアの衰退とSNSの発展で、都合のよい情報、根拠が曖昧な情報、陰謀論が飛び交う世の中で、本作はそうした時流や風潮に立ち向かう映画なのかと思いきや、むしろ陰謀論や論拠曖昧な情報を拡散する映画になってしまっているとは、なんとも皮肉なものだ。
nakashiさん [DVD(邦画)] 5点(2019-11-30 11:41:58)(良:2票)
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【点数情報】

Review人数 37人
平均点数 6.08点
000.00%
112.70%
200.00%
338.11%
425.41%
5821.62%
6718.92%
7616.22%
8821.62%
912.70%
1012.70%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 6.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 6.33点 Review3人
4 音楽評価 2.00点 Review1人
5 感泣評価 Review0人
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