2.《ネタバレ》 てっきり出オチ一発ネタのめちゃくちゃ低予算B級映画かと思っていたのですが、意外とちゃんと金かかってびっくり。
しかも某社のウイグル強制労働で作られた生地つかってんじゃないの?問題を彷彿とさせる内容を扱ってたりで意外と真面目なのかも…と思いもしていたんですが…
残念ながらこの映画、演出がダメなのはまぁ当然として、ほんとにダメなのは脚本。
脚本は本当にダメです。ちゃんと内容を理解して書いてるのかすら疑問のレベル。
一例をあげれば、ジーンズが企業に復讐したいならまず狙うべきは企業のトップでしょ。ちゃんと途中で登場してるし。
当然このトップ経営者がやられるかと思いきや…途中出てきたあとは最後まで出てこない。
…え、おかしくない?殺すならそいつだろ?と。
映画の中で一回もトップが出演してないならいいよ?
でも途中思わせぶりに登場してるからね?そりゃ殺すでしょ。普通殺す。
なのにそのあと完全スルー。
どうしたって「え?」ってなりますよね。
シナリオ書いた人は脳みそついてんのか?ってレベルだし、演出だってそもそもこれなら出すのおかしいって気づくとこでしょ。
しかもぱっと見「児童を低賃金で強制労働させて」的テーマなのに、綿花を詰むシーンは優雅で悲壮感皆無だし(これは演出が悪い)、そもそもこの子が死んだのも本人の不注意。
それなのに、それで恨んで店員皆殺し、味方してくれた子も死ぬし関係ない客もばんばん殺すし…え、それおかしくない?
まず現地の現場監督とか上司とか殺せよ、と。
これって例えば、仕事でへとへとに疲れて帰ってきたサラリーマンが不注意で箪笥の角に指をぶつけた怒りで近所の人を殺して回るのとやってることは大差ないわけで…え、ほとんどSDGSとか関係なくない?逆ギレですよね…的な。
ストーリーの主題がそんな感じでボロボロだから、さらに細かいところを突っ込み始めるとキリがなく、無駄で意味不明なシーンも多いし…バカ映画B級ホラーっていうのはノリがおバカなだけで、シナリオがほんとにバカじゃだめなんだよ!ととにかく正座させて説教したくなる映画です。
後半のしりすぼみ感がっかり感がとにかくひどくて…6点あげたいけどあげられません!