4.《ネタバレ》 映画の出来はともかく、胸クソ悪い内容の話でした。劇中劇というかたちで残虐性を中和していましたが、それでも見ていて気分が悪くなりました。まぁ好き嫌いはあるでしょうが、映画としては悪くないと思うし、裕木奈江の演技はすごいと思います。それに、初めて連合赤軍の背景を知り「そういうことだったのか」と納得した部分もあります。学生運動や70年安保が一番盛り上がった当時、自分はまだ幼稚園か小学生でしたが、なんとなく時代の空気感は覚えています。また高校生の時、部活の先輩に、他校の生徒たちも集まるイベントや集会に連れて行かれ、「インターナショナル」や「原爆許すまじ」など歌ってました。後にそれは、共産党傘下の民青同盟の集まりだと知りました。高校生が勉強会を開いたり普通にパーティなどを楽しんでいただけでしたが、共産党絡みだとわかると、まわりからは「こわいから関わるな」「頭のおかしい集団」と、かなり白い眼で見られていたのは、きっとこの人たちと同じだと思われていたんですね。学生たちが当時は本気で「革命で日本を変える」と信じて活動していたことは共感できる人も多いと思いますが、そこからこの映画のような狂人集団が生まれたため、みんな一斉にドン引きしちゃったんですね。それに、民青同盟の人も、今から思うと、もう一度学生運動の時のようなエネルギッシュな充実感を味わいたいだけだったのだと思いました。この映画、なんとなく懐かしさを感じましたが2度と見ないと思います。うたごえ喫茶で「ワルシャワ労働歌」でも歌いたい気分です。 今ちょうど、AKB48のメンバーが恋愛問題で頭を丸坊主にして謝罪していましたが、「これって総括なのでは?」と思っちゃいました(笑)