1.これといって映像的や展開には目を引くのもはないものの、そのテーマの重さに考えさせられます。資産家の息子の元に嫁いだ町一番美貌の女性アンヘラ。しかし結婚初夜に彼女が処女でなかった事から二人はその日で破談。妹を傷物にされた兄弟はその相手を不確かながらも公前で殺害してしまう。何故彼の殺害を止められなかったのか?果たして本当にアンヘラの処女を奪ったのは彼だったのか?当時彼の親友が27年振りにその真相を突き詰めようとします。様々な関係者達との意見の相違を当時を回顧しながら物語を進行させていきます。現代では殆ど無いと言っても過言ではない婚前交渉までの処女性。それによって引き起こされる殺人という当時の悲しい社会のしがらみ。関係者がこの社会のしがらみに苦しみ、後悔をしている。そう、ラストで無残にフェードアウトしていく死体の悲しさが全てを物語っているのと同じで。「彼は一体何の為に殺されたのか?」この作品を見終ってそのテーマの重要さに衝撃を受けました。