13.《ネタバレ》 『なるほど。母親のこと、けがをしたときのことがトラウマになっているわけですね。きっとこれを克服していくんだな。そして仲間達と一緒にトレーニングを積んで、最後は優勝しちゃうのかな?』と、またまた先入観たっぷりに鑑賞。
結果。克服しない。練習しない。優勝しない。もうびっくりです。
もっとばりばりのスポ根とサクセスを期待していたので、思っていたのと違うテイストで残念。
妹のことでフラフラ。男のことでフラフラ。友人とけんかしてフラフラ。何に対しても優柔不断。信念なし。主張なし。プライドなし。こんなに情けない主人公いますかね。
この主人公にぴったりのストーリーもつまらない。サクセスストーリーとしては、棚ぼた感が強すぎて充足感が得られない。恋愛ドラマとしてはあほすぎて見ていられない。スポーツドラマとしては論外。
結局練習らしい練習はほとんどしないまま大会へ。で、当然のことながら予選敗退。それは当たり前の結果ではありますが、そんなん見て何が面白いのよ。
挙句の果てに、ラストは対戦相手に誘導してもらう始末。なんて情けない主人公。
せめて主人公が人格者であればもう少し違った見方もできるのですが。
妹とのことは何も解決しないままうやむやに。心配する友達には逆ギレ。
『ケイト・ボスワース』『ミシェル・ロドリゲス』『ミカ・ブーレム』と魅力的な女優さんをそろえて、こんなにも魅力の無い作品ができるものでしょうかね。
ただ波の映像は素晴らしいです。いったいどうやって撮ったんだというくらいの迫力の映像。これを見るとサーファーという人種はほんとクレイジーだと思います。それくらい凄い映像が盛り沢山。映像技術だけでいうなら文句なしの満点です。
これでストーリーと主人公にもっと魅力があれば、見ているほうもまさに〝波に乗れた〟のに。
・・・お後がよろしいようで。