2.東京物語続いて二本目に見た小津作品です。東京物語のときも思ったんですけど、いくら町は復興しても、人の中に残った戦争の傷跡は消えないのだなぁと感じました。それから、私たちはまだましな方だというセリフ、このセリフによって表される家族の崩壊の必然性とそれを達観し受け入れる奥ゆかしさのようなもの感じました。
紀子の結婚について家族が反対しますけど、そこに、生涯独身を通したという小津監督の、老夫婦の持つ絆のようなものを美しく描きながらも、家柄や世間体のにとらわれる結婚というものに対する見方が表されていたんじゃないかと思います。最後祝福されているようで、良かったです。あの状況じゃ反対する方が当たり前ですから。家族と離れて暮らして3年になりますけど、家族と一緒に暮らしたいと思わされます。
それにしても、いつの時代も偉い人は下ネタ言うんですね。ねぇ~。笑
もっと大人になったら違う見方ができそうなので、また見たいです。