4.《ネタバレ》 クリスティーナ・リッチーはわたしの大好きな女優さんで、常に水準以上の演技をみせ期待を裏切らない。この映画でも彼女の魅力は十分に感じられたし、彼女のファンであれば決して観て損ではない。しかしながら脚本は尻切れトンボという感じ。自分をコントロールできない心情やそれによって起こる悪循環など、リジーの苦しみを描くことはできているが、そこからどうやって抜け出すのかという肝心の部分ははしょられて、「薬の力を借りて本を出しました」みたいになっている。時間とお金が足りなかったのか、それとも原作者自身が病気から抜け出すことができなかったのか、よくわからないが、映画としてはどうかと思った。またジェシカ・ラングが母親役で熱演していた。あの神経症的な演技は彼女にしかできないと思った。