5.描き出そうとしている色合いはかなり検討しているが、2時間という尺度に詰め込んでしまっているため、人物描写の欠如、途切れ途切れ気味の脚本、ずさんなつなぎ方が目立つ。
これにより、ストーリーが大雑把に飛躍してしまっている個所が多々見られる。
この失敗がどこにあるかというと、原作の色合いや内容を忠実に描こうとして、返って描ききれずに全てにおいて中途半端になってしまっている点である。
原作と脚本の流れが大きく変わっている作品ではないので、内容面の欠落点は原作を読んでいれば補完できる。
ただ本を読んで見ると荒が尚も見えてしまうので、不鮮明な意味合いを残しつつも本を読まずに観た方が賢明かもしれない。小説からはかなり衝撃を受けられるのだが…。
残念な作品となってしまっている。
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しばらく経って、原作の内容自体を忘れてしまって、観たら、こんな内容だったかなぁ?と
本で読んだはずの本質の部分が全く伝わってこなかった。
やっぱり、映画版は大事な部分が欠落しているようだ。