3.《ネタバレ》 ベルイマンの「処女の泉」がモチーフだそうで、といっても娘を殺された両親が森の中で復讐する、という点が同じだけで件の作品の持っていた宗教的救いなんぞ全くなくただ後味が悪いだけ、という作品です。
とは言え後味が悪いのはこの作品に限らずこの年代に作られた作品の大多数が当てはまるので何とも言えないのですが。
確かに内容は不愉快。現代の視点から見ればそれほど直接的に痛めつけられるというわけでもないのでそれほど陰鬱さは感じないのですが、何か所かはそうしたシーンもあり。
ただ冒頭から「観る映画間違えたんじゃね?」と思ってしまうような牧歌的な始まりをするのと、本筋の内容とは別に挿入されるコメディ要素がどうしてもちぐはぐな印象を受けてしまい、乗り切ることができませんでした。