9.満足のいく幸せな死のためにはまわりの協力が必要だなと。最後なんだからもっといい送り方ってあっただろうと自分のばあちゃんを思い出す。あの頃のおれがもっと大人だったらとなんか悲しくなった。 |
8.《ネタバレ》 “息子”の行動を見てると、筒井康隆『富豪刑事』の映画化か、と思えてきたりするんですが(笑)。それにしてもヤな感じの映画でした。見終わって何だかイラついてくる。ジジイ、てめえ、何様だよ、と。軽々しく歴史を語ったかと思えば、自分の過去の恥(中国女性を口説こうとして大恥かいた)を軽々しく語る。もっと真剣に、自分の過去と向き合え。自分の過去を、エグり出せ。・・・などと言うのは、死を目前にしたヒトに対して酷ですかね。“進歩的文化人”の時代はとっくに終わった、今、闘うべき相手は、もはや彼らではない。・・・だからと言って、この映画は、「優し過ぎ」ないか。最後まで進歩的下ネタを連発した挙句(下ネタとはもっと、滑稽で、孤独で、情けなくて、悲哀のこもったものであるべきだと思う。こんな下ネタは、認めない)、周りと協調・調和し、しまいにゃ人々を癒しジャンキーまで更生させてやがるではないか。そんな、ハズは、無い。こんな都合のいい終わり方でいいハズが無い。・・・いや、これが21世紀、なんですかね。時代は完全に変わったんですかね。「進歩的文化人よ、さようなら」などと言って息巻いてるコト自体、もはや時代遅れなんですかね。ただひたすら、調和への憧れ。そして、こうして、イライラ感と、“取り残された”感と、自分の過去に向きあうという私への宿題だけが、後に残る。実に、ヤな感じの映画でした(ともう一度つぶやいてみる)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2010-07-06 00:32:07) |
7.《ネタバレ》 「やりすぎちゃーうんか」。とつっこみたくなる「みなさん、さようなら」。この自分勝手オヤジがガンで死ぬまでに、ここまでしてやらにゃーいかんのか。えっ。これが例えば他人の為に身を捧げた聖人のような人であったなら、ここまでしてあげましょう。喜んで。死ぬのがわかったのがそんなにすごいことか。こりゃー、カントクが「ボクはこうしてほしいなっと」と言ってるだけの話でしょうが。そんなことは自分の妻子にだけ言ってればよろしい。あたしにゃ理解できん。日本人は死ぬ時は人にメイワクかけずにぽっくり逝きたいと思うのが美徳とされておるのじゃ。悪いか。息子はどこからどうみても不出来なモルダー捜査官。 【パブロン中毒】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-12-17 23:30:33) |
6.前半は凄く面白かった。カナダの社会体制どころか、あらゆる主義主張、宗教、経済、国家に対する辛辣な視線。登場する時代遅れのインテリ馬鹿達も、たぶん監督の自分自身に対するアイロニーだと思う。これは確実に批評家(=インテリ)受けする内容なので、各国での受賞歴には非常に納得した次第(「たそがれ清兵衛」の良さは日本人にしか解らないと思う)。しかし後半は一転、やたら繰り返されるフェード・アウトでどんどんと物語がブツ切りにされ、いつの間にやらエロ親父も神妙になり、主題が何だったのか解らなくなってしまった。インテリ層には原題や9.11の意味する所が解るのかもしれませんけど、私の様な凡人にはイミフ。どうせなら、「死」そのものも茶化して終わらせるくらいして欲しかったと思います、5点献上。 【sayzin】さん [DVD(字幕)] 5点(2005-05-13 00:21:47) |
5.《ネタバレ》 う~む、嫌な親子だ…。てっきり単なる父と息子の物語かと思いきや、それによって周りの人々も変化していくお話でした。「ビッグ・フィッシュ」が御伽噺ならこっちはあくまで現実の話。裏から麻薬を調達して来たり、見舞い客を金で雇ったりと。しかしながらそんな現実面が嫌い、何でも拝金主義で罷り通ってしまう物事。死に際まで女のことを考えている父親は幸せを通り越してある意味救い難い、息子は息子でプチ浮気なんかしちゃっているし。アカデミー賞外国語映画賞を受賞したにも関わらずここでの評価の低さが納得できます。 【かんたーた】さん 5点(2005-03-24 14:46:19) |
4.こんな映画に「たそがれ清兵衛」は負けたのか。不思議だ。 死ぬことの意義を問い続けた父であったが、最期に納得できたのか。 自分自身の死に方を深く考えさせられる映画ではあったが、あまりにも感動が薄い。 愛人と妻があんなに仲良くできるのもお国柄か。人類はみな兄弟ってか。 【くぼごん】さん 5点(2004-11-17 20:43:32) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 5点と4点の間ぐらいでしょうか…。加齢による涙もろさで息子と父親が死に際を決めたあたりで結構泣いてしまいましたが、終わってから考えると、はて主題はなんだたのか??と疑問は残るが感動の残らない作品だったような。 息子とも和解し最後まで友達と会話を楽しみながら逝けるのはとても理想的な死に方ではあるものの、自らの決断で逝くことが決して素敵!とも羨ましい~☆ともどうしてぇ?ともアホじゃん!とも思えない。そこに重さをおいていないようなのだけど、だとすると何が言いたかったのかなぁ?ビッグフィッシュ見た後だったので、なんとなく父子関係メインに見てしまった自分の視点がいけなかったのかしら。 でも、映画館でアイスの試食を配っていて、思いがけず食べれたので5点!ってなんだよ、それ評価に入れていいのか?(笑) 【hitomin】さん 5点(2004-06-12 00:26:57) |
2.タイトルに引かれて観に行ったんだけど・・・う~む、イマイチでした。何でも金で物事を解決する息子にも、死が迫ってるのにセックス談義で盛り上がる父親にもどうも共感できず。あと、暗転が何度も使われているのでシーンがブツ切りになった感があり、作品に集中できなかったのも残念。 【ライヒマン】さん 5点(2004-06-02 21:55:56) |
1.なんとも微妙な作品。 一見「グッバイ・レーニン」のような親孝行息子に見えるんですけど、全て金でなんとかやっちゃってるところがまず共感しずらい部分なんすよね。 で、劇中に流れる台詞が知的のような話をしてたら、異様な下ネタになってるし。浮気がなんぼのぼんじゃいって感じにもなってるし。 「一体なんなんな君ら。ちょっとここに座れ」と言ってやりたいです(笑) なんとも微妙な中、唯一ヘロイン中毒者の女性が魅力的だったところは私も同感です。とはいえ、「たそがれ清兵衛」を抑えて外国語映画賞を受賞したのは謎ですねー |