3.《ネタバレ》 ドラマ『美しき日々』の室長役で全国のマダム(ウチの奥さんを含む)のハートをわしづかみにした韓流スター、イ・ビョンホン主演の問題作!(以下、妻に倣い、ビョンビョンと呼ぶことにする。トホホホ) 観ながら、「まさか、こ~んな感じのオチだったりしてねえ、うひょうひょ」と冗談で言ってたら、なんと、まさにその通りの展開となり、何だか嬉しくなっちゃいました、うひょひょ。偶然、兄弟で同時に遭った事故、ビョンビョンはナゼ、兄も自分同様に事故にあったと知っているのか?しかも実際は兄は昏睡状態だったのに、死んだと思い込んでいたのは? こりゃまさか、兄の事故そのものが、ビョンビョンの仕組んだ壮大なスリ替わり計画の一端だったりして、と深読みしてしまった私、これはさすがに深すぎました。兄の私生活に詳しいのは結構だが、「机の下のコイン」まで知ってたら、こりゃマズイでしょ。それにスピード馬鹿のビョンビョンが器用な兄に成りすまし続けるのも、「兄嫁さんが余程ニブくなければ」まず無理でしょう。ミステリでこんなミスディレクションかましたら、読者にボロクソ言われまっせ。それに、こんな回りくどい責め方するより、自慢のキラースマイルで兄嫁に正面からアタックした方が100倍くらい成功確率高そうなんだけどなあ。というわけで、ストーリー的にはどうにも納得いかず、ビョンビョンの魅力の面でも、単調な表情でイマイチ、演出の面でも、あんまり感心しなかった、そんな映画だったのですが、それでも、ラブシーンはなかなか良かったですねえ。決してイヤラしく描くことなく、(夫なんだけど)夫でない男性に身を任せていく、誰も知らない二人だけの静かな夜の片隅、その物悲しさというか、切なさというか、をじっくり描き、ここだけはなかなか美しかったですぅ。さすがビョンビョン!