2.終盤の展開等にアレンジが加えられているものの、全体としては驚く程オリジナルに忠実なリメイク。ジェラール・フィリップ同様、男臭さの感じられるヴァンサン・ペレーズのファンファンも中々良かったですけど、少し「軽さ」が足りないか。世界市場を意識して配役されたと思われるペネロペ・クルスは、ジーナ・ロロブリジーダ程には艶を感じさせてくれない。その代わりこちらのアドリーヌは、強さとしたたかさを持った現代的女性として描かれてます。気になったのは、序盤での残酷描写や女性のヌード・シーン。これは本作にとって意味が無いばかりか、雰囲気に全くそぐわない。また、物語は勘違いコメディだった筈なのに、ファンファンが直ぐに王女様に愛想を尽かしてしまったのもどうかと思います。そういうことで、5点献上。