2.《ネタバレ》 第4シリーズ劇場版第1作。この「大海獣」という話は小学校の頃に図書室で借りて読んでいた(漫画ではなくそれを原作にした児童書のような感じだったけど。)ので話をなんとなく覚えていたが、本作はそれに先週見た第3シリーズ劇場版1作目の原作を織り交ぜて脚色したもの(脚本担当も同じ人)らしく、ところどころ昔読んだものと違う気がするが、そこは気にならずに見れた。鬼太郎が敵によって巨大な海獣に変身させられるという展開は妖怪モノというより怪獣映画のような指向で、鬼太郎を攻撃する自衛隊の描写などはモロにそれを思わせていて、怪獣映画好きな身としてはけっこう楽しめたのだが、その分、今回敵として登場した妖怪たちの存在感が薄くなってしまったような気もする。大海獣の正体が鬼太郎であることを目玉おやじに伝えたねずみ男だが、ねずみ男の日頃の行いからして信用してもらえないのではと思ったが、すぐに信用してもらえていたのはやはり信頼があるからだろう。第3期とは絵柄も出てる声優陣も変更になっているが、ぜんぜん違和感もなかった。とくに千葉繁のねずみ男はこの人らしさが出ていたと思う。それに先週も書いたけど、自分の中で鬼太郎といえば戸田恵子でアンパンマンの声というイメージがあるのだが、この松岡洋子の鬼太郎はそれとは違った印象ではあるが、悪くないし、むしろこちらもしっくりしている。