1.《ネタバレ》 貧困から犯罪を犯すことはよくある話で社会が犯罪にどう影響されたかは永山事件の判例を思い出させた。この映画は犯人が殺意がなかったことを加害者の知人、さらに被害者側からも伝えている。制作側の思惑通りに加害者にも同情してしまった。犯人が裕福そうでないバスの乗客を巻き込んだことで悲しさが増す映画だった。それよりも衝撃的だったのはブラジルの警察の現状。失業してする仕事がないから警察になった人が多いから訓練もうけずに加害者を殺せばいいというのは淋しい話だと思う。試験をうけて警官になっても不祥事続きの日本の警察と変わらないといえば、そうなのだが・・・。