1.《ネタバレ》 一人二役ってのが、あまり好きじゃない。
双子だから理にはかなっているが。
岩下志麻の美しさは、やはり凄い。
凄いの一言。
京都の暗い側面が描かれている。
武満徹の音楽と相まって、ますます暗ったい。
本来、爽やかなキャラのはずの吉田輝雄までもが、影があるように感じられるから凄い。
双子の内、片方が捨てられて裕福に育ち、捨てられなかった方が生活に苦しんでいたらどうなるか?
生みの親に育てられたら幸せなのか?
捨て子だったら、不幸なのか?
実に深遠なテーマを扱っている。
テーマ自体は興味深いが、ベクトルが「暗さ」に向かっている分、いまいち心が晴れず。
この作品が描く京都には、魅力を感じることはできなかった。