2.《ネタバレ》 色遣いはとても美しいのですが、やっぱり難しいです。この点数で精一杯。ならばレビューなんぞ書かなくてもいいんだろうけれど、こんな凡人の意見があってもいいかと思って…。時間が短いのでだいたいの流れは捉えられました。映画と実録を交えた「戦」の映像を延々と流し地獄を表現した後、今まさに再生されつつあるサラエボを舞台として争いの歴史を語る物語、そして天国をイメージするラスト。人間の営みのなか、途絶えることのない争いに対するゴダールのメッセージの映画、だと思います。が、ひとつひとつの言葉やシーンの意味がスッキリ頭に入ってくることがなく(映画の中の学生も飽きていた)、やっと大きな展開があったかと思ったらラスト…。細かい疑問は書き出せば山積みになるでしょう。ただひとつ、女学生が天国に行ったことが告げられるシーンで画面いっぱいの花が映された瞬間は、映像表現の深さ、美しさに感心しました。