8.《ネタバレ》 ストーリーはなんてことないのだけど、キャラがいい。
キレキャラで怒鳴り散らしてばかりの監督が、決勝での痛恨のエラーに怒りを抑えて不気味な笑みで慰めている姿が怖いやらおかしいやら。
ブサイクな選手は顔がわからないように広角で撮るシーンが笑える。
姉妹が軸になったストーリーで、妹の姉に対するコンプレックスと僻みが強く、それでも姉は妹をちゃんと愛している。
ラストのおばあちゃんになった選手たちの姿が、若かりし時の輝きを一層感じさせる。
でも、そこで姉妹が久々の再会ということは長年音信普通だったってことで、二人の間に確執が残っていたのかちょっと気になる。
人数の多いチーム競技を素材にすると、連続ドラマならメンバーそれぞれの掘り下げができるけれど、2時間程度の映画ならどうしても浅くなってしまうのが惜しい。
野球ものではマンガにも優れた連載が幾つもあるので、そういうのに慣れていると少し物足りなく感じてしまう。