2.《ネタバレ》 ノラ犬みたいな不細工でもかわいげがある犬が好きなので、
ほとんどがブリーダーに手入れされているような犬ばかり。
と思っていたらブリーダーが出てきた・・
元の南極物語を忘れろといっても大まかな筋は同じですから、
見比べてしまうんですよ。
努力して別物と思っても見せ場とかは元のをいただいちゃってるし・・
再会シーンも警戒することなく大喜びで駆け寄る犬たち、
しかもほとんどの犬が生き残ってるから南極の自然の試練や過酷さが嘘みたい。
犬が1年くらいあそこにいるのに毛がきれいで太ったまま・・
ここまでが犬中心での私の不満です。
科学的にもおかしい・・
春はどこにあったんでしょうか。
白夜はいったいどこに・・
そしてあんな風に月が南極で見えるんだろうか??
日本の南極物語では(こんなところに行きたくない)と怖さまで感じたのに、
洋画の南極物語では(こんなきれいなところだし航空機でも行けそうだし)
リゾート気分で客観的に観てしまう。
人間ドラマはもうめちゃめちゃでした。
よかったのは博士の存在が話の都合に合ったこと。
これはもう覚悟していたのですが、
航空機で別の基地に降り雪上車で犬を救出し、
主役の男女ふたりはキスして犬がその間に割り込むシーン・・
嘘・・泣きたくなった(苦笑)
やっぱりディズニーだ・・
あちこちでそういう声を聞いてなぜなのかわかり納得。
ディズニーはアニメは1級品なんですが、
実写はあまりよい印象がありません。
唯一よかったのは館内が騒ぐくらいびっくりさせるシーンがあったことくらい。
でも・・「JAWS」のあのシーンのパクリとしか取れませんよ。
しかもCGであれを出すなんて・・
やはり今の時代とディズニーという点で難しいリメイク。
別れて出会う感動物語までは同じ設定なのだから、
内容はどんなにいじってもよいのです。
ただ自然の厳しさや生きることの厳しさが描けていません。
残酷なシーンが無理ならばアニメでリメイクしたほうがもっともっと、
ディズニーの技術でしたら見ごたえのあるよい作品に変わっていたでしょう。
劇場作なので点は甘くしています。