8.《ネタバレ》 原作が結構お気に入りだったので鑑賞。セリフがほとんどないという性質上、ふたりの無言の探り合い、微妙な心情の変化、一歩踏み出して次第にお互いを受け入れていく様を文字に代わって映像で表現するのは難しかっただろう。それでも、ふたり一緒にカレーを食べるシーン、ためらうミチルの手をとってアキヒロが外に連れ出すシーンではグッときた。また一ファンとしても、乙一によって非日常のドラマへと見事に昇華させられたありふれた日常の物語を、爽やかで綺麗だけど何処となく繊細な映像で味わうことができたのは嬉しい。多少の粗はあるし演技もくどいところがあるけれど、そこを大目に見て物語に浸る寛容さを持てればそれなりに楽しめる作品だと思う。 【プライドだらけ】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-09-21 00:36:10) (良:1票) |
7.悪くはないのだけれど、話の前半にあたる部分が無駄に長い。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-09-18 21:09:41) |
6.原作のイメージを何とか出そうとしている印象を受けました。そつなく出来ていると思います。可もなく不可もなく。 【Balrog】さん [映画館(邦画)] 5点(2009-06-02 00:26:23) |
5.まずアキヒロがハーフである必要は全くない。そして原作の設定を生かしもっと弱々しい風貌を持った男性をキャスティングする必要があった。チェンボーリンは尖り過ぎていて逃げ隠れるというより先に手が出るタイプに見えるのでミスキャスト。もう一人の主役である田中麗奈は盲目の演技は言う事ないけど、“生”というものと対極にあり、全く前を向こうとしないミチルを出せていない点が不満。終盤まで笑顔など全く必要なく(愛想笑いも不必要)、もっともっとけだるいところからの解放が見たかった。そしてこの二人の奇妙な生活のシーンが思いのほか少ないのも残念。もっとニアミスを増やしある程度の緊張感を持続させて欲しかった。原作が素晴らしかっただけに残念な点が目についた映画だった。 【オニール大佐】さん [DVD(邦画)] 5点(2009-02-06 20:34:46) |
4.ストーリーは面白かった。田中麗奈のゆっくりとした静かな口調も良かった。作品全体を優しい雰囲気で被っている。でも、「他人がいることに気付かない」から「誰かがいるかもしれない」あたりはホラー色を入れたりしてサスペンスを盛り上げてほしかった。湯上りシーンがあるならもうちょっと色っぽくも危なっかしい場面も欲しい。「誰かがいることを確信する」ところまで来ると作品に備わっている優しいオーラが本領を発揮していてなかなかにいい感じなのだが、そこに行くまでで遊んでほしいというか・・実際いろいろ出来そうなある意味おいしい設定なんだし。さらに欲を言えば必死に気配を消す男の滑稽な様をもっとコミカルにして優しいオーラを損なわない程度の笑いも欲しかった。そういったものをあえて抑えているのかもしれないけど、もっとサービス精神に旺盛であってもいいと思う。 【R&A】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-11-27 14:04:25) (良:1票) |
【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 5点(2008-03-13 00:08:58) |
2.《ネタバレ》 話が淡々と進みすぎててあまりおもしろくなかった。そうと思えば最後に無駄な盛り上がりがあったりして残念な感じです。あそこで主人公が女に真相を追究しないほうが逆に静寂なまま終われてよかったんじゃないかと思う。セリフも所々、言い回しがおかしい所があるし、どうも乙一原作の話は設定はおもしろいんだけど内容の無い浅はかな話ばかりに思えてしょうがない。ただ一つすごくよかったと思えたのは、田中麗奈が犯人に初めて食事を出すシーンで、会話を一切入れずに黙々と食べる二人を長回ししてる所が非常に有効で二人の精神描写がよく感じとれてうまいなぁと思いました。 【アフロ】さん [DVD(吹替)] 5点(2007-05-28 17:11:49) |
1.《ネタバレ》 あなたは誰?。見知らぬ人が、これだけ家に居座って心が通いあうなんてファンタジーですね。お父さんを亡くし、途中までお父さんが戻って来たのかと思わせたのか。臭いで分からんか。大げさすぎない孤独感の表現はよかった。しかし、唐突な女性の登場で先は見えてくるのです。種明かしもちょっと不自然さがあり、滑稽なものをも感じました。上映時間長い。カメラワークは凡庸。これこそ、岩井俊二に任せたら面白い映像になったのでは。 【チューン】さん [試写会(字幕)] 5点(2007-01-15 18:52:54) |