11.《ネタバレ》 “ARMY OF DARKNESS”『闇の軍団』。タイトルから『死霊のはらわた』シリーズの続編感を抜いてきています。でも始まってしまえば思いっきり続編です。イントロダクションが前作と微妙に違うのもお約束で、今回チョイ役の恋人リンダが、人気女優ブリジット・フォンダになってます。
一度聞いたら忘れられない邦題が魅力的です。アッシュがSマートの店員だから…ってだけ。でも私が観たのはディレクターズ・カット版で、エンディングが違ってました。劇場公開版だと最後の舞台がSマート内で、なんか納得。
表情豊かなブルース・キャンベルの顔を観てるだけで笑えます。アッシュを襲う小人たちがブルース・キャンベル。身体が2つに枝分かれしたブルース・キャンベルと、彼の顔芸をお腹いっぱい堪能できます。
一方でホラー要素は相当薄まっていて、一作目が血がドッパドパの大出血サービスだったのが、本作ではほとんど流血がありません。敵も血の出ないガイコツ軍団だし、ホラーが苦手な子供でも楽しめそうな、中世を舞台にしたアクション・コメディとなってます。
ただね、30年前のアメリカの“ドタバタ・アニメ実写版”のノリなので、このクドくて濃い笑いのツボに、好き嫌いが分かれそう。当時から『日本じゃ一般ウケしないジャンル』のコメディだったと思います。このジャンルの完成形&世間一般の認知度が高い作品が、ジム・キャリーのマスクかもしれません。私もこの手の笑いは、当時は苦手なジャンルでしたが、今は懐かしさも感じられて、結構嫌いじゃないです。大笑いする感じじゃないけど、中世セットや敵の軍団のお金の掛かりようと、CG登場前の特撮のチープさが味わい深い。