2.《ネタバレ》 え、点数高すぎてびびった(笑)てっきり6点台前半かと。男性に高評価が多いんですかね?
私はただただ、中絶する本人のやる気のなさにイラつき、主人公が受ける仕打ちに哀れになり、それだけ。問題提起を意図した作品らしいが、それよりもイライラが勝り…。ただ、撮り方はよかったと思う。ヒリヒリした感じが伝わってきたので。
当事者であるガビツァは、医者との約束は守らないわ医者に嘘をつくわホテルの予約はミスするわ必要な物を忘れてくるわ…と枚挙に暇がないぐらいのダメっぷり。ほんとにやる気があるのか?と言いたくなる。
反対に主人公は、ガビツァの処置のために医者に抱かれる、ガビツァのために堕胎後の胎児を鞄に入れて持ち運び捨てる、恋人の家では親をバカにされ不愉快な会話を延々聞かされる…と、哀れになるほど酷い仕打ちばかり。
これは共依存を描いたんですかね?(笑)こんなにダメなガビツァを見捨てず、ひたすら面倒を見る主人公の心情がよくわからない。詳しくないですが、ダメな相手を見捨てられないのが心理学的には「共依存」という問題らしいので(笑)
個人的には4点ぐらいにしたいが、客観的に見ると撮り方の上手さなどもあるのでこの点数。
1週間ほど前、ある映画のレビューで「中絶シーンをここまではっきり描いた作品を見たことがない」と書いたが、それがあっさり覆された(笑)
現在一般的な処置とは違うが、器具の挿入や堕胎後の胎児までハッキリと描かれている。男性諸君に対しては、「中絶ってこんなに大変なんだよ」という啓蒙作品?になるのかもしれないが(実際、無責任な発言をする主人公の恋人も居るし)女性からしたらそんなことは知っているし、この映画の解説で見た“独裁政権末期の社会の生きづらさ”みたいなものが、他のそういうテーマの作品より特別良く描けていたかというとそうでもない。
主人公にはなぜそこまで尽くすのか、と疑問を感じ、ガビツァにはなぜそんなに無責任なんだ、とイライラさせられ感情移入できない…女性でこの作品にハマれる人は少ないかも?(そういう方が居たらごめんなさい、人それぞれだと思います(笑))