1.《ネタバレ》 アメリカ市民権がある脚本家が脚本を書いたとは思えないお粗末なできの作品。点数のうちわけは民主主義に対する熱い想いを体現するロビン・ウィリアムズの芸に10点、脚本に0点で平均5点。ロビンが政治家として登場するコメディー・シーンと電子投票システム会社もと社員の女性の登場するサスペンス・シーンがちぐはぐで何を言いたいのかわからないです。地方分権のアメリカでは全米が同じ選挙システムを一斉に採用することはありえないし、メディアも新聞に関しては分権化されているので、各州の選挙予想に照らして、選挙が正当に行われたかどうか州ごとに検証が行われ、世論の大勢と異なる候補者が大統領に選ばれるはずがないことは誰でもしっています。2000年の大統領選挙の際、年寄りが多いフロリダ州が旧式の方法を採用して、得票カウントをめちゃくちゃにしてくれたせいでアメリカ史上二人目の有権者得票での完全敗北、初めての選挙人得票での???の大統領が登場し、同時多発テロを機会にまっしぐらにアフガンとイラクの戦争につき進んだことは記憶に新しいですが、この事実に遺憾を覚えるもうろく脚本家の駄作です。わたしだったらロビン・ウィリアムズ大統領が笑いとおちゃらけでイスラム圏の理解を得て本来は科学者にしか与えられないイグ・ノーベル平和賞を受賞、本物のノーベル賞がほしいと大統領が言い出して、「結果はともかく方法が・・・」としぶっていたスェーデンのアカデミーが検討を始める、みたいなストーリーにするんですけどね。 ロビン・ウィリアムズにノーベル賞受賞講演をやらせるんだったら世紀の爆笑ものになるようにして・・・脚本書くのはむすかしいだろうな。