1.《ネタバレ》 予告編に斬新さを感じたので、鑑賞してみたが、このゲームはいわゆるクソゲーという奴ではないか。
ルールも設定も不明瞭なゲームにつき合わされるほど、つまらないものはない。
銃弾を避けながら、銃をぶっ放してセーブポイントに向かい、そのキャラクターをどこかにいるプレイヤーが操作するというゲームだが、ゲーム自体には盛り上がるようなものが全くない。
そもそも全体的に何かが足りないと思われる。
ユニークな世界観ではあるが、世界観が十分練り上げられていないということが最大の問題か。
一生懸命に考えても矛盾だらけになりそうなので、あえてマジメに作り込んでいないのかもしれない。
本作には中身がほとんどないので、個別具体的なことを論じても意味はないと思われるので、それは避けたい。
映像はなかなか凝ったところもあるが、どこかで見たことがあるものばかり(確信的に「ブレードランナー」を意識しているところはある)。
設定やストーリーも陳腐で使いまわされたものばかり。
なんだかんだで最後は娘を取り返すというありきたりな落としどころとなっている。
映像はユニークなところがあるので、これがミュージックビデオならば評価できても、映画としては高い評価をするのは難しい。
しかし、ときたまクレイジーさやエログロさが良い感じまで振り切れたシーンがあるので、捨て切れないところはある。
ゲロなどで車を走らせる辺りや、いきなり踊り出すところなど、見所はあるので、もうちょっと愛すべきクソゲーになって欲しかったところだ。