2.《ネタバレ》 いじめっ子の主犯格の子が、かなり若い小沢真珠さんに見えました。
という冗談はさておき、不快感やら嫌悪感やら、色々ざわざわした気持ちになる映画でした。
舞台はミッション系の女子校。そこで早速女子生徒三名がなにやら不穏な空気を醸し出す。なんか嫌な空気感だなと思った瞬間、そのうちの一人がベランダの手すりにのぼり、そこから足を踏み外す。そんなところから始まる『罪の余白』
いじめに至るまでの過程がよくわからない。最初は誕生日にケーキあげたり普通に仲良かったはずなのに、なぜ急にいじめる対象に変わらなければならなかったのか。でもその辺が不透明なところも、ある意味リアルなのかもしれない。実際のいじめも他人から見ればよく分からない理由で始まってることも多々あるんだろう。良いか悪いかは別にして。
安藤父(=内野聖陽さん)は娘の事故死以降抜け殻のようになりますが、日記の存在を知ってから一転、彼女の死の真相を究明すべく動き出します。動き出したはいいのですが、やっていることは基本、「娘の学校周りをうろついて関係者を問い詰める」or「関係者を捕まえたら娘について知ってることを聞く」その二つの武器のみで物語全編を闘います。一応、合間に娘の携帯のデータを復帰させたりとか、主犯の子のプライベート探ったりとかはするんですが、それをその子たちに問い詰めたりする材料としては使わないと言う、じゃあその携帯のデータ復帰のくだりはいるのかねっていう感想です。使わないならそんなシーンなくても良かったのに。
なんか、頭の良さげな冷淡な女子高生って設定は、『古畑任三郎』シリーズや『ガリレオ』などでもよく似たやつを見たことがあるので、自分の中では二番煎じ感が強くてあまり入り込めなかったです。かといってそんなに話の中のキャラに魅力を感じたわけでもなく、淡々とストーリーが流れていってしまいました。思ってたようなストーリーが思ってたように流れてしまった。もう少し、意外な展開や仕掛けが欲しかったと言うのが正直な感想です。
小沢真珠さん二世、なんていったら失礼かもしれませんが吉本実優さん、とても印象に残りました。それがこの映画での収穫かな。今後気にしていきたい女優さんです。