2.《ネタバレ》 ある夫婦が生活の足しにと部屋を貸していた同居人が死んでいた。そして彼は大金を残して死んでいた。
家賃も払えず退去勧告を受けている善良な夫婦にとってこれは天からの贈り物なのか・・・?
そんな訳はなく、こういうケース、映画では大抵の場合、組織のヤバいカネとなっております。
警察、ギャングの追跡をかわして、思いもしなかった大金を手にした夫婦の作戦はうまくいくのか?という作品の出だしですが、
こういう作品は圧倒的にコメディに分があると思います。
例えば、同じようにひょんなことからギャングの大金を手に入れ警察とギャングから追われることになる「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」とかですね。
カーチェイスを入れたり駅や繁華街を利用したりで追いつ追われつのアクションを入れればまだ良かったと思いますが、
作品のほとんどが自宅周辺で展開されるので、この手の作品にしては地味で小ぢんまりとしすぎている気がします。
それでも改修中の屋敷を使っての最終決戦はなかなか面白かった。
夫婦には銃は持たせず、亭主の仕事道具を駆使してギャングに立ち向かうというのも良かった。
イギリスのベテラン俳優トム・ウィルキンソンがいい味を出していました。最後のカネの出し方もなかなか粋でしたね。