1.《ネタバレ》 正直どーかな…と思ったのですが、中々どーして谷桃子さんは好かったですね!佐藤かよ・川村ゆきえという強者2人にも決して引けを取らない(意外に美形な)ルックスに加え、キワドいシーンの頑張りようとて、そして懸案の演技も何とかなってはいたのでねーでしょーか?(まあ、お笑いで奇矯なキャラをやり抜くってのも一種の演技ではあるのですし)
ただ…前半・中盤にかけての大部分は単純で下世話なエロコメディで、終盤は少なからずヒューマンドラマの風をも醸すもののこの部分も本質的にはごくシンプルな中身、そしてとにかく全体としてお話自体が非常にまったりとアクセントに欠ける感じでもあるのですよね(特にエロシーンは予想よりもだいぶ手緩くて)。その個々のシーンのヌルさに加えて、全体の(コレも)かなりゆったりしたテンポ・間合い、或いは音楽があまり入らないコト、なんかも含めてソコは多少今泉監督ぽい(or 最近の邦画のインディーズぽい)とも言えるかとは思うのです…が個人的には今作はちょっとヌル過ぎに感じられました。特にコメディ部分でその間合いの緩さが活きていた、というシーンも無かった様に思えて…と言いますか。内容自体は決して監督に不向きとは思いませんでしたが、やはりこの作風を一番活かせるのは会話劇かな、とも思いましたかね。