1.《ネタバレ》 人生コレ、所詮は同じことの繰り返し、ってか? んなコトは今さら言われなくても、なあ。
不条理モノ、です。「無限に続く階段」など、登場人物がある空間に綴じ込められてしまう。というエピソードが連鎖して、どうもその小ループがさらに大きなループの一部をなしている、というカスケード構造。
この作品、そのアイデア一発勝負みたいなところがあって、これぞというような、惹きつけられるシーンが無い。ので、ちょっとツラい。
時系列を弄るのは、そりゃ作り手側は編集でどうにでもできるからいいけど、それを見てただ謎解きさせられるのは、たまったもんじゃない。やはり、「それでも惹きつけられる」ためには、見せ方の工夫があってこそ、だと思うんですけどねえ。
ループに閉じ込められた衝撃を、どう見せるか。どう感じさせるか。年月の経過を表現するのに、ゴミの山だの伸びたヒゲだの、それ以外に工夫はないのか、等。
いや、テーマは悪くないと思うんですけど。とにかく、それをどう見せるか。エピソードを減らしてでも、もう少し丁寧な「コワさ」が欲しかったかな、と。