1.《ネタバレ》 大規模テロを計画しているとされる白人至上主義団体に、決死の覚悟で潜入捜査を試みる若きFBI捜査官のお話。ネオナチたちに認めてもらうために丸坊主となって差別発言を連発する主人公に、ハリポタからのイメージチェンジを図るダニエル・ラドクリフ。実話を基にしたということなのですが、ちょっと演出が大雑把過ぎるところが残念な作品でしたね、これ。もっと面白くできただろうに、既視感だけが先行する、まぁ言ってしまえばよくあるお話でありました。何より本作の重要なテーマである、人種差別主義者たちの狂気性や彼らがいかに有色人種たちとの対立を煽っているかという部分が全く掘り下げられていません。ラドクリフ君も頑張っているのは分かるのだけど、とてもイラクからの帰還兵に見えなくて、これで騙される過激派団体の幹部はどんなけ間抜けなんだよ!!って終始突っ込んじゃっていまいち説得力が感じられない。んでもまあこのスタッフたちの「頑張って面白い映画を創りたい!」という熱意(結果は伴ってないけど笑)には好感が持てたので5点あげとこう。