4.《ネタバレ》 若かりし日のスタローンとドルフ・ラングレンが戦ったロッキー4は大ヒットした
冷戦下のアメリカとソビエトの対決。まあこれ以上のシチュは考えられない最大レベルの外野の関心を集めた
問題は一市民であるロッキーが国家間の威信を賭けて戦わねばならない理由だった
カール・ウェザース演じるアポロ・クリードはその生贄になった
あの出来事が無ければクリードのシリーズは生まれなかったかもしれないし、あったとしても全く違うものであっただろう
さてある意味重い流れを引き継ぐ本作はどうだっただろうか。クリードの続編というよりはロッキー4の続編ではなかったか
クリードからの流れはある意味、段取りっぽさを感じた。チャンピオンになり、結婚し、子供を授かるロッキー2のような流れから
因縁の強敵ヴィクター・ドラゴに叩きのめされ浮沈を味わうも最後にはリベンジする。ここはロッキー3のようだ
敵地ロシアでの試合はロッキー4の踏襲。流れがほとんどロッキー2から4までのおさらいだったことは残念だ
しかし往年のロッキー4好きから見ればどうか。ブリジット・ニールセンが、またもあのイヤな女を演じてくれた
人間性格はそんなに変わらない。男に利用価値が無くなればそれが亭主だろうと息子だろうとさっさと見切りをつけてしまうのだ
おかげでロッキー4との地続き感が得られてあれの続きと思うことに違和感がなかった
前作クリードはおろかロッキー・ザ・ファイナルですら地続きと思えなかったので(エイドリアンの死が既成事実であったため)単純にこれは嬉しかったね
しかしどっちの息子も親父には華で負けてるね。ここが真面目過ぎるクリードシリーズの残念ポイントなり