2.スキー教室の近隣で発生した少年の失踪事件から、更に妄想を逞しくする空想癖のある12歳の主人公。しかし本当に残酷な運命は空想の中にではなく、彼を取り巻く現実にこそやってくる…。「雪の教室」という原題通り、全編寒々しい映像で綴られる思春期少年の心の闇。雰囲気は悪くありませんし、空想(妄想?)のヴィジュアルもダークで中々いい感じ。しかし映画を観終わっても、その主題が何だったのかは良く判りませんでした。過保護への戒めか、逆に愛ある子育ての喚起か、若しくは少年期の孤独か、はたまた統合失調症発症の過程を描きたかったのか…? 5点献上。