4.《ネタバレ》 シリーズ10作目。オープニングの夢、前回のは電柱とか現代のまんまだったのに、セットが大掛りになってきた、マカオの寅だって。給仕さん姿のさくらが可愛い。
初期作のマドンナは世代的にあまり知らなくて、榊原るみ、吉永小百合と、ここに来て私でも見知った人が出てきた感じです。本作は八千草薫。この人は若い頃も晩年も全然変わらない。いい歳の取り方をされたんだな。ただ私の世代だと優しいおふくろさんってイメージだから、マドンナ役もやっていたことにちょっと不思議な気持ちになってしまったよ。そう、ママンの若い頃の恋愛話を観ているような…
前段が寅のお見合い話。浅草の人たちに寅がどう思われているかが、これでもかと描かれる。ダメ人間の例えにされ、落書きに馬鹿にされ(源公が書いたのか)、お見合い話は相手の娘に泣き出される始末。
漫画チックな変わり者の大学助教授が登場。恋愛経験のない岡倉のからかい方が、また意地悪で面白い。
本作では岡倉のために、自分が好きなお千代との橋渡しをしてしまうパターン。お千代も寅に気があったのは新しいパターンかな?
「そんな良いこと知ってんなら、何で最初から言わないんだよ!」散歩先生の回にも出たセリフだけど、恋愛に対して、お千代の告白に対してはこのセリフを言えない寅。腰を抜かすところ、冗談と言われてホッとするところ、寅の引っ込み思案振りがよく出ていたと思います。
登もチョコチョコ出てきて私的には好きな展開な筈なんだけど。なんかサラッと終わってしまった印象。ここに来てちょっぴり、このシリーズにマンネリ感を感じてしまったのかもしれません。
寅「そこのミドリ取ってくれ」博「…ムラサキ(ボソッ)」『アユミの呪い~毛が生えた~♪』なにこの歌こわい。小ネタは相変わらず面白い。
余談ですが1作目からここまで全作レビューされてるレビュワーさん、私含め20名らしいです。さぁここから先が正念場!