11.《ネタバレ》 ストーリーはご都合主義が気にかかる。
藤井樹ってありふれた名前でもないのに、同じクラスに同姓同名の男女という偶然。
そういうのは同じクラスにしないような配慮がされるものなのに、3年間も同じクラスに。
亡くなった藤井樹と恋人だった渡辺博子が、もう一人の藤井樹とうり二つ。
初恋の相手とそっくりな博子と出会ってまた好きになったとしても、ありえない設定。
乙女チックなメルヘンの奇跡を見せられているようで、なんだか気恥ずかしくてお尻がムズムズする。
でも、中山美穂が一番かわいかった頃。
映像美に加えて、中山美穂と酒井美紀の魅力ですべてが許されそう。
中山美穂が演じる二役だが、最初は渡辺博子がメインだと思っていたが、実は初恋物語の藤井樹のほうがメインだった。
ラブレターも博子が樹に宛てた手紙のことかと思っていたら、ラストの図書カードにもかかっていた。
図書カード遊びはいったい何が面白いのかと不自然に感じていたが、そのアイデアを使いたいがための前フリだったわけだ。
そうしたことをあざといと気になると、感動できなくなるのだろう。