3.《ネタバレ》 "The Car"『あの車』。中古のDVDが200円で売っていました。ザ・カーですよ?そりゃ買っちゃいますよね。
正体不明のあの車が人を襲う…同世代で、子供の頃にロードショーで観て、なんか覚えてるって方も多いかと思います。改めて観ると案外地味な映画で、やはり最後のインパクトが大きかったようです。
私も『人を襲う』って記憶が薄っすらあった程度で、『どう襲ったか?』は全然記憶にありませんでした。覚えているのは大爆発の最後です。爆発の炎で車に化けてた悪魔が姿を現し、舌を伸ばす…このシーンは記憶に残りますね。
本作はスピルバーグの激突!('71)を意識した映画だと思います。ホラーじゃないけど、無機質な車が人を襲うって衝撃が大きかったんでしょう。そして激突!では敢えて濁した『ドライバーは誰だ?』。本作はその部分をサスペンス仕立てで引っ張り、『ドライバーの正体がこんなヤツだったら納得じゃないか?』を映像化した、-激突!の消化不良部分を補完する-ホントそこを狙った作品だったんじゃないでしょうか?
崖から落ちるってシチュエーションも類似していて、一時期、激突!の最後とザ・カーの最後がアタマの中でごちゃ混ぜになってました。
だから、ザ・カーが大破してもメキメキ自己修復するんだっけ?いやいやシャキーン!と瞬時に復活するんじゃ…なんて、途中の内容全然覚えてなかったんですね。ザ・カーはチョットやソットじゃ壊れない車でした。
さてザ・カーの正体は悪魔です。結構インパクトのあるデザインですが、ベースはリンカーン・コンチネンタルだそうです。リンカーンに悪魔的で不気味なデザインを加味しているんですが、ジーっと見てると、どこかで見たようなデザインです。
"モスマン"に似てると思いませんか?モスマンはネッシーやビッグフットみたいな未確認生物で、アメリカでは'66年に登場した新種のUMAです。車に悪魔デザインを落とし込むにあたり、近年流行ったモスマンを取り入れてみた。…ってのはどうでしょうか?