1.《ネタバレ》 実は、ニール・ジョーダン作品が好きかも知れない・・
まだ「インタビュー・ウィズ・バンパイア」しか見てないのに、
なぜかこの監督の世界は気になった。
あとは面白い作品に出くわせばいいのだけれど。
ティム・バートン<ニール・ジョーダンかも。
どこがいいのかというとほんとにまだこれで2作しか見てないんだけれど、
絵本のようで舞台劇のようでホラーのようで・・つまりファンタジーかも。
この作品で言えば、つかみのコメディはロバート・ザメキス初期作品みたいだし、
説明しながらたいそうに感動させようとしているさまは、初期スピルバーグのテレビ版みたい。
世にも不思議なアメージングストーリーみたいな、子供向きか大人向きかわからない曖昧さ。
あのインタビュー・ウィズ・バンパイアでもそうだった。
ホラーなのか史劇なのかわからないままコメディになった。
このスピルバーグ系(あくまで初期のファンタジー)に慣れてない人にはわからない変な世界。
それが、ニール・ジョーダンにはあると思う。
全体で見れば破錠しているファンタジーだが妙に美しい。
大げさでなぜか心地よい舞台劇のような音楽。
P・オトゥールに最後まで案内役をさせていたら、この作品は評価が高くなると思う。
舞台劇のように始まった語り部はどこへ・・?
最後がまあロマンティックでかわいいお話なんだけれど、
「このお話はこうで・・」と、閉めてほしかったなぁ。
映画の中にちゃんと舞台も作ってるのに。
最初はほんとにゼメキスの初期作品(スピルバーグ製作のドタバタ)かと思うくらい、
かなり強引なぶっ飛ばしコメディだったので、全然笑えず困った。
そのスピードがだいぶ落ち着くと俳優の演技も生きてきて、
笑える余裕がこちらにも出てきた。
前半ゼメキス後半スピルバーグの過去のファンタジーをくっつけたみたいな・・
いやでも、後半のあの下ネタはスピルバーグは絶対やらないだろう(笑)
上品な俳優(語り部が舞台劇の喋りかただし)とエロ展開からドタバタと忙しく変な作品だ。
この作品のコメディが好きな人もいるとは思うが、
私は真面目に作り直してほしいかなと思った。
お話と映像はなかなかよかっただけに残念。
もしかしてこれが、ニール・ジョーダン(爆)