2.戦後まもなくの歴史考証が随所に見て取れる映画。
なんとなく裃、なんとなく天主。
この映画が悪いわけではなくてこれから50年間で研究が進んだということでしょう。
歌舞伎っぽい演技や薄白く光る女優など戦後をあらわす時代物としても見れる。
かなり原作の小説に台詞が忠実でなおかつ原作がいわゆる講談に忠実ですので、
よいこの歴史~織田信長編~といったようなライトな物語ですから、
これは現代の歴史好きの映画というよりは
昔の庶民の娯楽映画がたまたま信長を扱っているとでも捉えてつかーさい。
まあ娯楽としての価値は現代においては極めて低くなっており、
歌舞伎役者が歌舞伎のような演技を映画でしていたころ~とかそういう
昔を偲ばせる映画としては癖が少なくて見やすいのではないかと思います。
集団戦闘のシーンだけはそれなりに迫力があります。
演出が古臭い。だがそこがいい。という人は是非。