8.《ネタバレ》 ルパン感は50点くらいかな。なにしろ序盤のルパンがクズすぎる。いくら不二子のためとはいえ、ろくに説明もせず、さも後ろめたそうに次元と五ヱ門を囮に使うせこさはこれまででもあまり無かったもの。仲間の命がかかっていたりシリアスな場面でも、あくまでも軽快に、しかし決めるところは決めるというのがルパン三世の魅力であったのに。あのシーンには少なからず幻滅しました。
『盗まれたルパン』というのも序盤のワンシーンだけの話。後半に出てくるルパンコレクションまで含んだネーミングなのかなとも思いましたが、それでもやはりタイトルから来る違和感は無くならない。ストーリー自体には特に不満はなかったのになぜあんなタイトルにしたのかだけ気になりました。
ルパンがかつてコンビを組んでいた女性の娘が今回のルパンガール。ルパンとよく似た手口で盗みを働く彼女はルパンとの対比も相まって魅力的でした。ですが、母を殺した犯人を知るためにルパンと同じ怪盗技術を身につけたというのがあまり見てる側には繋がらない。母親も泥棒だったからといえばそれまでですが。あとなんだか敵もシリーズの中では小物感というか、ICPOの次長が裏ボスというのも匂わせ感がわざとらしすぎて全然驚きがなかったし。ていうかルパンシリーズでは銭形の上司くらいの警察の偉いさんはだいたい悪者ですよね(笑)とっつぁん、ルパンより警察の綱紀粛正のほうが大事なのでは??
ルパン、次元、五ヱ門、不二子それぞれにライバル的相手を用意するのも大変ですが、毎回全員にそんな相手用意しなくて良いのでもっとヒリヒリする展開を期待します。
良い点としては、ルパンコレクションの村で「サンバテンペラード」が流れた時はとても気分が高まりました!!どこかで聞いたことあると思ったら『カリオストロ』で流れていたようで、心の奥に残っていたものが久し振りに蘇ってきました。この曲大好きです。しばらく車の運転の相方にしたいと思います♪