2.《ネタバレ》 近年天に召されてしまったけど、エリザベス二世からサーの称号を授けられたアラン・パーカー、名匠というよりも鬼才と呼ばれるような評価の人だったが、こんなおバカ映画を撮っていたとはねえ。ありふれたB級コメディ的な安っぽさがなく予算もかけたしっかりとした撮り方は、いかにもサー・アランの仕事ですな。しかもお尻・オッパイ・浣腸と下ネタのオンパレード、貴方は中坊かよってツッコミをいれたくなります。でもこういう大真面目に撮られたおバカ映画は、私は大好物です。レクター博士とニクソン大統領を演じる合間にこんなバカバカしいキャラを嬉々として演じるアンソニー・ホプキンスも、懐が深いのか来る役は拒まずがポリシーの人なのか判断に苦しみますね。実際のケロッグ博士は90代まで生きて天寿を全うしてるのであんなに若死(?)していないし、コーンフレークのバチもんでひと山当てようとするジョン・キューザックが後にコカ・コーラの創業者になるなど、まあジョークとして大らかに笑い飛ばしましょう。まるでカルト教団の教祖のようなケロッグ博士だけど、煙草の害をあの時代に説くなどまともな面もあったみたい、でも下半身に関することはねえ…