14.《ネタバレ》 善人になるため(組織の犬としての自分の過去を抹殺するため)、警察に潜り込んだ犬と見なしたヨンを執拗に追い続けるラウ。精神に異常をきたしながら追い続けたヨンの無常なひと言(オレは警官だ-を裏付ける、ヤン、ヨン、シェンが職務に忠実な警官であったという事実の発覚)が引き金となり、追い続けた幻の犬は自分だったということに気づき、最後は自分を殺そうとするも、叶わず。といった話でしょうか。時系列を弄くりすぎたうえに、妄想まで絡んで来るので話が解りづらいのがマイナス点。さらに説明不足な点が目立ち、何度か見直さないと解らない部分も多かったように思います。この映画は以前にも見ていますが、ほとんど内容を覚えていなかったというのも、難解にしすぎた弊害で物語に入り込めなかったということだと思います。このシリーズは1で完結していて、2.3はファンムービー的なものと考えれば良いのかもしれませんね。 【kirie】さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2016-02-22 11:06:52) |
13.《ネタバレ》 斬新なアイデアで大ヒットした「Ⅰ」、「Ⅰ」とはまったく作りを変えて直球勝負のヤクザ映画にした「Ⅱ」と比較すると、「Ⅰ」の後追いである本作は分の悪い立ち位置にあります。また、シリーズも第3弾ともなれば「またかい」と観客から飽きられる(呆れられる)作品が大半なのですが、その点で言えば本作は重厚な雰囲気を維持していてシリーズの名を落とすような出来にはなっておらず、後付けの続編としては異例なほどまっとうな質を保っています。新キャラであるヨン、シェンはかっこいいし、彼らの存在に関わる謎は作品全体を引き締めています。サーガを締め括るオチの方向性は悪くないし(後で技術的な欠点は指摘しますが)、「インファナル・アフェア」の続きを作れと言われてこのオチに決めた監督の判断は間違っていなかったと思います。。。と、全体的には評価できる仕上がりなのですが、部分的にはいくつか欠点も指摘できます。まず多くの方が指摘されている通り、時間軸がしょっちゅう移動し、おまけに現実と妄想の混ざり合う構成は複雑すぎで、話を理解することに過度の集中力が要求されるために感情面では乗り切れませんでした。それだけ話をややこしくした割には、ラストのネタバラシでは「そうだったのか」と最後のピースが埋められたような感動も薄く、これならばよりシンプルで人間ドラマにフォーカスした構成にした方がよかったと思います。次に、ラウが精神崩壊していく様の描写が不足しているため、ラストの展開に唐突感がありました。彼の混乱状態を示す場面はいくつかあるものの、監督の計算違いのためかそのどれもが「疲れてるから変な幻覚見たんだ」程度の印象しか残せていません。せっかくケリー・チャン演じる精神科医が傍にいるのですから、ラウの精神が危険域にさしかかっていることを彼女に説明させればよかったと思います。最後に、ヤンの人格が「Ⅰ」とは別人となっています。「Ⅰ」では警官に戻りたいと願いつつも、恐らく自分はヤクザの世界で近いうちに死ぬのだろうと悟って苦悩のどん底にいたヤンですが、本作では冗談を言い、終始笑顔の明るい人間となっています。ヤンの別の面を強調したくて意図的に演出を変えたのでしょうが、同時に暗い面も描かなければ「Ⅰ」との整合性は保てません。「Ⅰ」ではヤンを「兄貴」と慕っていたキョンが、本作では相棒的な立ち位置に変わっていることにも違和感がありました。 【ザ・チャンバラ】さん [DVD(吹替)] 6点(2010-08-29 02:19:41) |
12.《ネタバレ》 香港ノワールの新たな名作として始まったシリーズだが、最終章はサスペンス仕立てに。ヤンと同化することで精神に異常を来たしてしまったラウ。最後は自殺を試みるが、死ぬことすらできない。それこそが無間地獄。ハリウッドリメイクの『ディパーテッド』では描けなかった真のエンディングがこれだ。やや強引な筋立てだが、新たなキャラクターを投入することで、緊張感を持続させ、それなりに納得のできる結末となった。レオン・ライがクール。 【フライボーイ】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-08-28 08:57:59) |
11.Ⅱもわかりづらいと感じたけど、これはさらに複雑になってますね。まだ1回しか観てないのでいまいち把握しきれていません。ただ、ケリー・チャンの魅力だけは十分伝わってきた。 【茶畑】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-07-20 23:46:52) |
《改行表示》10.《ネタバレ》 ラストは確かに意外性があってよかったのですが、時代がコロコロ変わって頭が整理できてなかったので、ちょっと衝撃が弱くなりました。 個人的好みではケリー・チャンの仕草、表情に惚れました。 接吻シーンでは若干引き気味だったので、もう少しガーっといっていただくと満点です(笑) 【かすお】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-06-26 16:14:57) |
9.《ネタバレ》 警察とマフィアの間の人間関係、現在と過去を何度も行き来する時間軸が非常に複雑。そこまで凝らずに普通の時間構成で物語を進めていればもっと楽しめただろうに…。もったいない感じがします。 【獅子-平常心】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2008-03-01 19:37:54) |
8.《ネタバレ》 三部作完結編。ラストの展開といい、意外性という点では前二作に比べて高いですね。フラッシュバックやラウの妄想パートなんかあり、実験精神みたいなものも感じますが、あくまで本編は「Ⅰ」であり、この作品はラウの後日談に収まってしまっているのは仕方のないことなのかも。出来ればヨンやグラサンヒゲオヤジ(名前忘れた)のバックボーンをもっと深く描いて欲しかったところではありますが。まあこれも含めて三部作、何だかんだ言って面白かったです。 【ライヒマン】さん [地上波(字幕)] 6点(2007-12-02 22:12:25) |
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7.本当に素晴らしい3部作でした。シリーズで一貫して統一された世界観と緊張の連続、十分に堪能させていただきました。ただ大分鑑賞に時間があいたにもかかわらず、1の出来が素晴らし過ぎたのか「わ~~そうゆうことか」「ん~~せつない」「え~~そりゃあんまりだ」といった、感情の起伏が1、2に比べ少々物足りなかった。他の方のレビューにもある通り、構成や編集によって「現在/過去」「現実/妄想」の境が初見でははっきりとわかりにくいのも要因でしょうか。総括すると本当に大変楽しめた3部作でした。また1を見直すのが楽しみです。 【460】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-10-16 14:08:59) |
6.《ネタバレ》 ヤンの死後の話なので盛り上がりにかけるのはあたり前のことだと思う(1で完結していても問題はないと思う)。1と2の話で、ほぼネタ切れながらも最後にラウの精神的苦悩などを織り交ぜながら話を広げるところは努力を感じたし、評価したい。ただし土台となる話に過去の出来事を引っ張ってきて貼り付けた印象は拭えない。さらに時間軸が行ったり来たりしすぎて話に入りづらく、1と2のような個別でも見れる作品ではないので、この作品だけを見た人はさっぱりわからないと思う。1と2のできはかなり良かっただけに残念でした。しかし、忘れてはいけないのは、この作品はアジアの映画の可能性を広げたと思うし、ハリウッドのリメイクでは到底叶わないものを持っているのは事実、本当にこの3部作を見れてよかったと思いました。 【taka-104】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2007-08-18 13:27:24) |
《改行表示》5.現実・過去・妄想がごっちゃになって少し話が複雑かなぁと思いました。さすがに一見さんは無理ですね。ちょっと「いつか再会しよう」の3人は強引すぎな気もしました。が、3部作をきっちり2時間ずつで終わらせたのは(個人的には)高評価です。話グダグダなのにきっちりまとまってないものって多いですから・・・ 1をみたなら3まで是非観て欲しいですね! 【luminox】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-23 17:27:16) |
4.《ネタバレ》 恥ずかしながらクライマックスに至ってもしばし意味がわからず、「へ?」という感じだった。まあ考えればなんてことないのだが、少し不親切な気がした。サプライズを優先するあまり、主人公の心理描写を怠っている。最後の言動が唐突な印象。サプライズも新味がなく、びっくりするよりもまず「こいつも潜入捜査官かよ」と呆れてしまった。警察もマフィアもあまりにもスパイに頼りすぎ。他にネタがないのだろうか。ヨンが死んでもあまり哀しみが湧かないというのもどうかと思う。やっぱりどんでん返しを弱めてでも人間ドラマに集中すべきだったんじゃないかなあ。 【no one】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-28 02:29:15) |
3.ラウの内面を掘り下げた3は、1,2に比べると娯楽性が乏しい。逆に言うとしんみり見れる映画。過去と現在がめまぐるしく交錯するため、相当注意深く見ないと話がわからない。1を復習してから見るのも必須だ。 【エンボ】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-12-25 15:56:10) |
【T橋.COM】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-11-22 00:24:47) |
【たま】さん [映画館(字幕)] 6点(2005-04-17 21:32:47) |