《改行表示》17.《ネタバレ》 原作未読。積ん読状態だった原作をついぞ読む機会がなかったため、映画が先になってしまった。 一言でいうなら、雰囲気は良いけど、いろいろありえないファンタジー作品。 ツッコミどころは満載だ。名優寺尾聡を記憶障害の主人公に使うのはいかがなものか。深津絵里は嫌いじゃないが清純派で人の良いイメージでもない、良い人すぎて違和感ありまくり。浅丘ルリ子はいらんのでは。等々。 吉岡秀隆の教師役と授業はすごく良かったけど、実際にこんな面白くて手の込んだ授業していると、学習指導要領のカリキュラムじゃちっとも進んどらんと上や親から怒られるのがオチだ。オイラーの公式とか素数とか高等数学をかじった人じゃなくても数学の面白さは伝わるだろうけど、数学の授業なんて、実際ほとんどの人にとってはクソつまんない暗記と計算ばかりだからね。 なんていろいろ酷評してみたが、穏やかでほっこりした気分になれる佳作、ということにしておこう。途中で気がついたのだが、この監督の人「阿弥陀堂だより」の監督さんなんだな。どうりで薪能のシーンが出てくるわけだ笑 【mhiro】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2021-02-24 21:32:06) |
16.素数好きなもので、この原作は大好きだったんだが、映画には向いてなかった。でも映画で生きそうなところもあったのに使ってない。制限時間が80分ってのなんかすごく映画的に使える気がするが、あまり興味を示さない。2日目の訪問をナレーションで済ませてしまうもったいなさ。終盤の次第に時間が短くなっていくサスペンスも省かれた。周囲を牧歌的な風景にして、「癒し」の話にしてしまった。この監督は素数にドキドキした経験がないのではないか(たとえば最近ではおととし2011年が素数年だった、次は2017年だ、2040年から2052年までは素数の暗黒時代だが、2080年代には4回素数がめぐる、というようなことにドキドキするかしないか、ってこと。素数とは違うが今世紀最大のドキドキは2の11乗の2048年)。タイガースの試合を観にいくのを、周囲の牧歌的風景に合わせてリトルリーグに変更したのは、手間を省いたってことでもあるんだろう。それでも「友だちとしてきたんです」のところではホロッとしてしまった。 【なんのかんの】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-11-04 09:25:57) |
《改行表示》15.《ネタバレ》 キャスティングの勝利かなぁ。 ほんわか身をまかせてもいいかなぁって思える役者陣なので、受け入れやすかったですね。 設定こそ特異ではありますが、結局は博士との心の交流を楽しむべき映画なのでしょう。 とはいえ”数学ネタ”で興味をひきつつ授業終了まで持っていかれた感じで、ストーリーとしてはどうかなぁってところもありましたので『部分部分のほっこり感のみ』とも言えるかもしれません。 【ろにまさ】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-02-28 23:09:31) |
14.細かい突っ込みどころは有りつつ、私はほんわかしたこの作品好きですね。まるでおとぎ話のように進んでいくお話。ファンタジー映画のジャンルに入れます。博士が愛らしい。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-08-01 02:41:09) |
13.私にとって数学は天敵でありこの世で一番嫌いなものである。数学を愛する者などみな異常者だ。よってこの映画のタイトルは博士の異常な愛情がふさわしい。 【Arufu】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-12-09 01:42:01) |
12.《ネタバレ》 原作の雰囲気はよく出ていました。でもラストは原作の方が良かったかな。完全数の6点献上。 【丸に梅鉢】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-08-15 18:17:45) |
11.博士の愛した数式。その数式ですが、まったく意味が分からなかった。数学大嫌いな私からすれば公式を見るだけで拒否反応がでてしまいます。 でもその一見意味不明な英数字の羅列ですが、不思議なことに温かみを感じるんですよね。 【ライトニングボルト】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2009-05-16 20:33:47) |
10.《ネタバレ》 寺尾聰って、こういう淡々とした映画多いよね~。この映画も、事件らしい事件と言えば子供の怪我と一回クビになることぐらいで、目を奪う大きな展開は何も無い。おまけに登場人物がみんな優等生過ぎという声もあるが、それでも全体を包む穏やかな優しい雰囲気は心地良いし、場面展開の速さで退屈はせずに観ていられる。しかし、皆さん仰るように、それだけじゃやっぱり物足りないのも確か。博士の記憶が80分しかもたない、というせっかくの設定が活かされてない。毎回靴のサイズ訊いて、「ほう、君には子供がいるのか?」って……、『メメント』みたいに何かをしてる途中で「あれ? 俺何してるんだろう???」みたいな場面が無いと、アレじゃただのボケ老人だろ。ルートの講義は及第点。数学嫌いに数の面白さを教えるにはもう少し気の利いた話もあると思うが、授業&身の上話という設定だから仕方ないか。w それにしても吉岡秀隆って良い役者だと思う。まあ一回くらい彼の溌剌と明るい役も観てみたい気もするけどね。とにかく、なんかちょっと勿体無い映画という気はするんだけれど、最近の欲張って詰め込みすぎで何が言いたいんだか分からなくなってる映画よりは、観やすいし分かりやすくて好感が持てた。初老のおっさんがこんなにチャーミングに見えた映画は久しぶりだ。www 【TERRA】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-05-30 16:57:02) |
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9.《ネタバレ》 まあまあ。これが典型的ハリウッド映画なら、日常に疲れて人間不信になったシングルマザーの家政婦が記憶が80分しかもたない「博士」と出会い変化していく、みたいなストーリーだったんだろうなあ、などと関係ないことを考えながら見ていた。そんな妄想ハリウッド版と比べると、登場人物どうしでこれといった衝突も起こらず(出会って1日で博士との「つきあい方」を心得てしまう家政婦、クビになってもすぐ復帰、親子ゲンカもすぐ仲直り、教師の思い出話を素直に聞き、適切すぎる反応をする生徒たち)、予定調和的に淡々と進んでいく物語は、良くも悪くも「日本的だなあ」という感じでした。 【ころりさん】さん [地上波(邦画)] 6点(2007-05-20 10:34:45) |
8.スティーヴン・ホーキング博士も「数学は神の言語である」と仰ってたと記憶してますが、神が造り賜うたとされる世の森羅万象を的確に説明できるのは詩人の言葉ではなく、確かに学者の弾き出した数式のみ。解を求める行為は正に神との対話。常に神の言葉を読み解こうとしてる数学者は、聖書の研究に明け暮れる聖職者に近いかもしれない。本作の博士はそれに加えて、記憶という「汚れ」も付かないイノセントな存在。彼は周りの魂を癒し、浄化する神の使いでもあるのです。確かに合点のいかない部分も散見されますが、私は一種のファンタジーとして楽しめました(数学音痴の私には非常に有難い映画でもありました)。ところで、本作で最もキーとなるべき数字「80」には何か意味があったんでしょうかね、6点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-01-04 00:04:49) |
7.吉岡君はちょっとなあ、と思いましたが、ダルくなりそうなエピソードを細かくそぎ落としたり変更したりしつつ、あの原作をシンプルにまとめられていたのは好感が持てました。まあ、そのぶん薄っぺらさは否めないんですけど、映像化にあたってはこれで正解かなぁ、と。原作とはまた違った魅力がある作品です。 【zinny07】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-11-20 05:44:03) |
6.《ネタバレ》 暖かく細やかに心情風景を大切に描いてあることに好感が持てます。 親子喧嘩の原因なんか、泣かせますよね。 こんなに穏やかで心優しい博士なのに、なんで9人もの家政婦が逃げ出したんだろう とか 短期記憶障害ってこんなに不自由なく生活できるんだろうか とか 事故の原因はちょっとイメージダウンな気がするなぁ とか もっと過酷なドラマが起きてもよさそうだけどなぁ とか、その他色々釈然としない部分はありますが、優しい気持ちに包まれるので、ヨシとしましょう。 無味乾燥なはずの数字というものに、ロマンを感じさせてくれます。 淡々としたストーリーだけど、心を爽やかにしてくれるエピソードが盛り込まれてて、飽きることなく最後まで鑑賞できました。 【とっすぃ】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-08-25 00:28:27) |
《改行表示》5.優しい空気に包まれた作風は好きだけど、 物語としては起伏のない単調な作品になってしまっている。 こんな家政婦さんが居たらいいなぁって 深津絵里を生温かい眼差しで眺めるにはちょうどいい感じではあるけど、 もう少し何かあっても良かったんじゃないかと思う。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-08-08 08:19:01) |
《改行表示》4.《ネタバレ》 シンガポール航空の機内で唯一見られた邦画でした。メリハリは確かにないけど こういう趣のある静かな時間を感じられるような映画を観ると「日本人でよかったな」と 思います。浅丘ルリ子が結局どういう位置づけなのか最初はよくわかりませんでした。 静かな映画がいきなりオカルトっぽくなってしまってた。 【モフラー】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2006-06-26 12:37:23) |
3.《ネタバレ》 舞台設定が1985年、ルートと博士はタイガースファン。だとすれば自然にタイガース優勝の布石と思ったのですが、そんなことはおくびにも出されず…。残念です。 良い映画なんだけど、皆さんの言うとおりメリハリに欠けます。それは監督の意図したものであることは察しがつきますが、さすがに力不足な印象を受けてしまいました。役者の演技は素晴らしいし、題材としてもおもしろいものだけに、意外なほど平凡な作品に仕上がっているのはちょっと寂しい気もします。哀愁を帯びた音楽はとてもマッチしていましたね。 数学が大の苦手の私でも、そのおもしろさを垣間見られたように感じました。永遠の真理は目に見えない、心にあるものという言葉は、数字もそうだけど人の心の不思議さ、大きさを雄弁に物語っているように感じられました。 このお話、ルートの授業という実質はたった50分間のお話ですが、「時は流れず」の通り、時間軸は現在と過去を行き来して、思い出と記憶の間で無限の時間を紡いでいきます。博士と過ごした時間がルートと杏子にとってかけがえのない時間だったということが、映画全体で語られていると思うと、メリハリのなさ自体が数字と時間のもつ暖かさ、優しさなのかなって思えてきます。舞台となる信州の風景がそうであったように…。 【トト】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-02-27 21:10:35) |
2.原作未見ですが、それなりに楽しめました。登場人物がみんな「いい人」ばかりなので、家族で観に行ってもいい映画だと思います。ストーリーにあまり起伏がないので全体的にほのぼのとした雰囲気になってますが、まったりとしたい方、心に潤いがほしい方にはお勧めです。寺尾聰の演技はすばらしかったですが、観終わってからはもう少し堅い印象のある俳優さんのほうがギャップがあって面白かったのでは?と思いました。 |
《改行表示》1.悪い映画ではないんだ、邦画特有のゆるーい雰囲気は結構好きだし。 数学の面白さについて分かりやすく魅力的に説明してくれたし、それもヨシ。 でもあまりにもメリハリが無さ過ぎる。ずーっとゆるいと流石にしんどい。 もっと時間が短くてもよかったのでは…いや、根本的に脚本に問題があったのかも。 惜しいっ。 【ふくちゃん】さん [映画館(字幕)] 6点(2006-01-25 00:10:53) |