3.《ネタバレ》 低予算B級のわりにはそんなにひどくないです。
ただなあ、こういう映画はスジが命だと思うので、脚本の練り不足というか常識の範囲を出られないというか、ここが限界ならばあまり才能ある作り手とは言えないと思います。
ギャビン及び若い方の警備員が殺された時点でおおむね犯人の目星がつき、トランシーバーでの会話の怪しさで決定的になってしまううえ、5時過ぎに訪れた駐車場の客が思ったとおりの人物だというサービスの良さ(?)、想像力の無さ、人の良さ。
もっと振り回してくれよう。あっと言わせてくれよう。
ワタシは最初のほうで、「もしかしてギャビンは実在していなくてトムの想像の産物で一連の犯行はトム本人?」というビューティフルマインドオチというかエンジェルハートオチを考えていたのですが、そういう楽しい展開はなくてごくごく常識的に進んで終わってしまったのでした。悪くはないけど平均点で、密室ならではの閉じ込めスリルも足らないし努力が必要だと思います。