1.《ネタバレ》 らしくない!らしくない!ハルストレム監督らしくな~い(涙)!!一言で言えばシェイクスピア喜劇を18世紀のベネチアに舞台を移したような非常にお品が良い「艶笑喜劇」。
「じゃじゃ馬ならし」とかがお好きな方なら絶対楽しめるはず。ヒースも、ジェレミー・アイアンズも、レナ・オリンもキャストの方ほぼ全員コメディの呼吸を心得えて演じてるのは観ていて楽しいけど、肝心要のヒロイン、シエナ・ミラーが本人にコメディセンスがそもそもないのか、ただただ生真面目に演じてるのがつまらない。「ギルバートグレイプ」や「サイダーハウス・ルール」の余韻や感動はもちろん望むべくもないけれど、この映画単体で評価すればまあそれなりかなぁという程度。前作「シッピングニュース」の不評でちょっと萎縮しちゃったのかな・・・?この手の題材を無難にまとめるのではなく、ラッセ監督の持つ独特の世界観に合うような材料を見つけてもらいたいです!