1.この手の映画はなるべく観ないように心がけていた(最後絶対泣きそうだから)のですが、レンタル屋に1枚だけ借りられていないDVDがあったので衝動的に借りてきてしまいました。少年が耳と目に障害を持ち、命の残り少ない子ギツネに捧げる「ヘレンの母」としての愛情は、実の母親に半ば放任的に育てられた、寂しさの裏返しなんでしょうね。「今を精一杯生きる」。奇麗事かもしれませんが、その言葉にはちょっとハッとさせられました。ラストは悲しい涙を流すというよりも、ほっこりと暖かい気持ちになれる映画でした。西村由紀江のピアノの劇伴、レミオロメンの主題歌もこの映画の「優しさ」に通じるものがあって非常にマッチしていました。