13.《ネタバレ》 う~ん、長い、長いですよ。どう考えても要らないシーンやエピソードが多すぎるよ。こんなに尺が必要だったのか、はなはだ疑問です。
『レース会場へ行き、レースに参加することがいかに大変だったか。』それが伝わってくるから、ラストも感動する。それはそうかもしれません。ですが、その大変さは演出で見せてほしいものです。ただ尺を長くし、無用なエピソードを詰め込むだけでは、さすがに芸が無い。私は前半で疲れちゃいました。
ただ淡々と続く『出来事の羅列』。進まないストーリー。人と人との触れ合いは表面的。もう言っちゃなんだけど退屈。
ラスト盛り上がるのですが、『やっと着いた。早くレースやってくんないかな。』って思いに心が支配されちゃってて、今いち感動には至らず。やっぱ『テンポ』『リズム』『スピード』『バランス』は大事だと思います。
良かった点は、出会う人が皆親切で、心がほっこりすること。
ただしラブホに案内したタクシー運転手と花を10ドルで押し付けた女は意地悪でしたね。
アンソニー・ホプキンス演じるバート・マンローのいたって自然体な人柄も抜群に良かったです。
『人間の魅力』は満喫できる作品ですが、ストーリーはつまんない映画です。
実話ベースだって、映画にする以上、人に楽しんでもらうための工夫は必要ですよ。